[IMA-ZINE INTERVIEW VOL.66]
元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。
つるかめ訪問看護/リハビリステーション
代表 宮坂あかり
Akari Miyasaka
INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU TEXT BY TANAKA YUKIKO
地域で人々の生活と健康を支えたい。
「つるかめ訪問看護/リハビリステーション」では、経験豊富な看護師やリハビリスタッフが家庭を訪問して、利用者の病気や障がいに応じたサービスを提供している。代表の宮坂あかりさんは、自身も看護師として働いてきた経験から、「在宅看護」の中に看護師として人や地域に長く貢献できる術を見出したという。宮坂さんの目に映る在宅看護とはどんな世界なのか伺った。
長くキャリアを積むために
北原ジャクソン友[以下、北原]:「訪問看護」とは結構特殊な事業体だと思ますが、創業するきっかけやお仕事内容を教えてください。
宮坂あかりさん[以下、宮坂]:看護師というのは離職率がかなり高いので、もっと長くキャリアを積んでもらいたいという思いがあったことですね。それにはそれぞれが希望する働き方を実現させて働きやすくしなければと思ったんです。でもそうしたらもうどこかに頼るんではなくて、自分がその「働きやすさ」を作ろうと思って、訪問看護っていうところにターゲットを絞った感じです。
訪問看護では、医療と介護を担っています。生活の中にサポートで入る感じです。入院していたら制限されてしまうことでも、その方が食べたいもの飲みたいもの行きたいところ、それらを安全で身体的に悪化がないように見ていくというのが訪問看護の醍醐味だと思っています。
最近では精神疾患の患者さんの数が増えてきているんです。そういう方には何が不安でどんなことで悩んでいるのかを聞きながら、薬やお医者さんの力も借りながら、社会で一緒に生活できるように支援させていただいています。
互いにおぎないあう
北原:なるほど。創業から4年ということですが、4年やってみてどうですか?
宮坂:ありがたいことにスタッフ数は大きく増員しました。今、25名ほどいて、看護師の他にリハビリの理学療法士さんや作業療法士さん、あとは喋りや飲み込みの練習をしてくれる言語聴覚士さんもいて、幅広いリハビリにも対応できるようにしています。
北原:今めちゃくちゃ人出不足じゃないですか。どうしたらそんなに人が集まるんでしょう。
宮坂:なんででしょう。地域内で転職してきてくれる方もいらっしゃいますし、県外から移住をきっかけにうちに来てくれるという方もいますね。
うちはスタッフ同士、互いにおぎない合うようにしてるんです。人はそれぞれ苦手なこととか、得意でない分野があると思うんです。大きい問題がないのであれば、できる人がやって、その代わり自分が得意なところを伸ばせばいいという考えです。
地域を丸ごと支えたい
北原:この地域に訪問看護のニーズはまだまだありますか?
宮坂:今はちょうどいい具合に需要と供給のバランスが取れているのかなと、体感では思います。
ただ高齢の方の場合、どこで最期を迎えたいか。住み慣れた家と地域を選択されるとそこにはやはり訪問看護が必要になってきます。
北原:そうか、看護ってけがや病気治療だけじゃなく、看取りというのも仕事としてあるんですね。
宮坂:そうです。その場合、家族だけで自宅での看護やケアするのは大変だと思うんです。だからそこをサポートして差し上げたい。24時間対応しているので、夜中も土日、祝日も困ったことがあったらご連絡いただければすぐにお体の状態を見て、必要に応じた処置をさせていただいていますので、もっと知っていただけたらと思います。
北原:これからの展望を聞かせてください。
宮坂:スタッフファーストと言ってはいけないかもしれませんけど、でもやっぱりスタッフありきで成り立ってはいるので、働きやすさを重視することです。
あとはさらに看護の質を上げて地域に還元できたらと思いますし、今諏訪、茅野、下諏訪に事業所があるので、今後は原村、富士見、岡谷にも事業所を構えて、しっかり6市町村網羅し支えていきたいと思います。
訪問看護/リハビリステーションといったら「つるかめ」。「つるかめ」といったら訪問看護/リハビリステーションっていうふうになるくらいに。若さを武器にじゃないですけれど、突き進めるところまでいかせていただこうと思います。
I N F O R M A T I O N
つるかめ訪問看護/リハビリステーション
〒392-0015
長野県諏訪市中洲福島5317-1
tel. 0266-55-7755