[JACKSON IMAZINE REPORT Vol.15]
弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!
TEXT BY KITAHARA JACKSON YU
2021年も気づけば半年も経ってしまいましたね…。全国のコロナ感染者は減少してきたとはいえ、東京大阪などの飲食店は緊急事態宣言の連続でアルコールの販売もできず、閉店を余儀なくされるケースなども、テレビでよく見るようになりました。日本にとって希望の光だったオリンピックの開催の是非も日々テレビで問われていて、このような状況での無理やりな開催になってしまうこともとても残念ですね。そんな中ではありますが、ワクチン摂取については予定より早く動いているようで、少しは明るい話題になっているのではないでしょうか。今はとにかくワクチンの一刻も早い普及を願って、その後の経済活動の再開を祈るしかないですよね。「明けない夜はない」この言葉を信じて、希望を胸にもうしばらくの我慢ですね。この事態が落ち着いてきた時には、消費には大きな反動が来ると思いますし、そこには大きなチャンスが待っていると思います。ウィズコロナ対策も考えながら、アフターコロナからの新時代で、自分の商売をどう方向付けていくかを今のうちに考えていきましょう!!
コロナ禍に突入した昨年の4月以降フリーペーパーを毎月発行するようになって、改めてイマージさんってどういう会社なんですか?? というご質問をいただく機会が多くなりました。ということで今月はイマージについて簡単にご紹介させていただきます。
30年間追い求めてきた「元気なまち」
イマージは今年創業30周年に突入しました。前社長北原享(現会長)が30年前に、某店舗専門建築会社から独立し、喫茶店くるみの2階の八畳間で設計事務所をスタートしました。その当時から選挙のお手伝いをさせていただいたり、青年会議所に所属するなどして“まち”に関わることには積極的だったようです。そんな中、社員が一人増え、二人増えていく中で、会社も組織化し、社員みんなで同じ方向に向かっていくために、企業理念を作りました。それが「元気なまち」です。
弊社イマージは30年間、お店やホテルや旅館など商業施設の企画・設計・施工を中心にここまでやってきました。お店やホテルなどの商業施設にこだわってきたのは、これらの商業施設は“まち”において、活力の源になる大きな役割とパワーを持っていると考えていることが大きいです。そして個人的にも“いち地域住民”として自分たちの“まち”に楽しいお店がたくさんあれば、これからもいつもワクワクしながら生活していけるのでは? と考えています。
このまちを元気にしていくためにも、一つでも多くの繁盛店を創っていくことが私たちのミッションです。
イマージの運営店舗のご紹介
19年前に茅野駅前ベルビア2階にバラック通り商店街をオープンさせました。岡島撤退後、リーシング業務からお預かりして、自社でも駄菓子屋・雑貨屋・アジアン衣料のお店などを立ち上げ、15年間運営してきました。4年前には大リニューアルを行い、現在はベーカリーカフェ“オクテット”、住宅ブランド“納得住宅南信州”、駄菓子屋“朝日軒”を運営しています。またベルビアの地下ではライブハウス“ピアノマン”という店舗をイベントレンタルホールとして運営しています。
また、15年前より茅野市民館の中のカフェアンダンテを前運営企業様から引き継ぎ、メニューやサービスの試行錯誤を行いながらここまで運営してきました。茅野駅西口の馬肉専門店さくらさくは今年5周年を迎えました。一昔前は駅前に桜肉専門が数軒あって、茅野(南信圏)の食文化を支えてきたそうです。時代の流れのなかで一軒もなくなってしまったことに切なさを覚え、馬肉専門店“さくらさく”を始めました。
そして、茅野駅前弥生通りでは姉妹会社の株式会社店舗情報で“FITNESS GYM the BIRTH & Hot Yoga Studio days”を運営しております。
これらのすべての店舗がこの地域の皆様に支えていただき、なんとかここまで来ることができています。本当にありがとうございます。
駅前への想い。
このように、私たちがお店を自前で作って増やしてきたのは、ただ単にどんどんお店をつくりたいという想いだけではありません。自社で経営している店舗は、茅野駅の周辺に固まっています。そのわけは姉妹会社の株式会社店舗情報の方で、駅前の空き店舗を管理や仲介案件として預かっていたのですが、待てど暮らせど借り手や買い手は現れず…。このまま空き店舗が増えてしまっては駅前が寂しくなってしまう…。そんな状況が続いていた中で、こうなったらもう自分達で店舗をつくって空き店舗を埋めていこう。と考えたのがきっかけでした。飲食店として駅前は好立地と思われがちなのですが、岡島デパートの撤退や商店の高齢者化、時代の変化に伴う交通手段の変化などによって、駅前でお店を始めたいという方もあまりいらっしゃらず、空き店舗はなかなか減らなかったんです。よく見かける地方の駅前シャッター街という現象、実は茅野も例外ではありませんでした。これからも八ヶ岳の玄関口として、住民の皆さんの交流や賑わいの中心地として、茅野駅前の元気な場づくりに取り組んでいきたいと考えています。
店舗デザイン屋さんが自社で運営する意味
店舗デザイン屋さんが自社で運営する意味 お客様のお店の設計をさせていただく中で、自社で店舗運営をしているからこそわかることが多くあります。設計事務所としてお客様の導線や厨房についてももちろん計画させていただきますが、商品構成や売上、原価率なども一緒に考えさせていだくことがよくあります。その時に自社での飲食の経験はとても役立つことが多いんです。いくらの客単価で原価をどのくらいかけて最終利益をどのくらい狙っていくか、そこまで一緒に考えさせていただくことで、必要なお店のデザインや機能が見えてきます。そして、何よりもお店を運営する“楽しさ”だったり“嬉しさ”もよく理解できます。またその逆に“難しさ”や“苦労”というのも日々本当に実感しています。お店を運営する醍醐味をしっかり実感した上で、お客様のお店づくりに携わっていけることは弊社の大きな強みです。お店の飲食や宿泊、経営コンサルタントという方々は世の中にいっぱいいると思いますが、自ら運営した経験で商売の面白さを心から実感した上で言える方って意外に少ないのではないでしょうか。
Design & Conceptイマージ
超汚いけど繁盛しているお店ってありますよね。某番組の“きたなシュラン”に登場しそうなお店。究極、私たちのお店創りはそれでもいいと思っています。
弊社は店舗デザイン会社として“いいお店”をデザインし、創っていくことが仕事なのですが、見た目のかっこよさ、おしゃれさ、可愛らしさなどだけではいいお店にはならないと考えています。イマージのタグラインは「Design&Concept」です。デザインのみならず、コンセプトから積み上げることを大切にしています。こここそが私の考えるブランディングの部分です。戦略や戦術を思慮して競合他社に負けないポジションを獲得する、という発想からのコンセプト設計も時には必要ですが、オーナー様の実現させたい“想い”こそが全てではないでしょうか。その想いを人に伝えていくために言葉にしたものがコンセプトになります。弊社の場合はそれが“元気なまち”。
イマージはそんなオーナー様の“想い”を形にしていくお手伝いをこれからもさせていただければと思っています。そのためにも、ただ綺麗なお店をつくるだけでなく、オーナー様の何を実現したいかという想いをとことん聞かせていただいて、より近くで想いの実現をお手伝いできるパートナーでありたいと考えています!!