[JACKSON IMAZINE REPORT Vol.48]
弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!
TEXT BY KITAHARA JACKSON YU
無印良品が茅野市(私たちの地元)にオープンします!!
諏訪圏域内には無印良品がなかったので、他の街に行くとついつい足が向き、ついつい買い物してしまうんですよね。心から無印が大好き! というわけではなくても、気がついたら寄ってみたくなっちゃうんですよね。
さて、そんな無印良品さんが茅野に進出するってことで、今月は無印良品について考えてみたいと思います。現在の社長はユニクロのファーストリテイリング出身で、2021年9月に良品計画の社長に就任した堂前宣夫氏です。堂前社長は「第二創業」を掲げ、中期経営計画では2024年8月期に売上高7000億円、営業利益750億円を目指しています。さらに2030年には売上高3兆円、営業利益4500億円という大きな目標を掲げて、地方への出店を強化しているそうです。そんな超巨大ブランドに成長した無印良品さんですが、何がウケてここまで成長したのか? どんなブランディングで成功してきたのか、私なりの考察をしてみました!
企業理念
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「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考えた商品、サービス、店舗、活動を通じて「感じ良い暮らしと社会」の実現に貢献する。この企業理念が無印良品の骨格になっている、大切な言葉ですよね。無印の商品やサービスを知っている人であれば、この言葉がどう活きてきているかが納得できるのではないでしょうか?
無印良品の特徴から考える、
顧客の幅広さ
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無印良品は、商品の特徴や提供している価値によって、幅を狭めることなく一定の趣味趣向にうまくマッチすることで、幅広く、しかし一定層に刺さっているのではないかと思います。
シンプル
無印良品のシンプルで使いやすいデザインは、シンプルライフを好む人々に支持されています。時代的にも華美や装飾の派手さを求めるニーズは減ってきています。機能性や実用性を重視する人々にとって、無印良品は「感じ良い」と捉えられているのではないでしょうか。
家庭や暮らしに直結
とにかくアイテムが豊富ですよね! そして、企業理念の通り、家庭や暮らしに関連したアイテムが豊富です。家具や生活雑貨、衣類など、日常生活に欠かせないアイテムを幅広く提供しているため、家庭を持つ人々や家事に関心のある人々から支持されているのではないでしょうか。
環境への配慮
環境への配慮が重要視されるこの時代において、無印良品の考え方や表現、見せ方は「どストライク」ですよね。そして、無印良品でお買い物していること自体が、環境に配慮しているような消費マインドに繋がっているのではないでしょうか。
コストパフォーマンス
買いやすい、ついつい買ってしまう。そんな罪悪感を感じない購買行動につなげる、非常に微妙な値付けがとても上手だと思います。
年齢や性別に関係ない
趣味趣向などでターゲットを絞りきらないことで、 年齢や性別を問わず幅広い層の人々に受け入れられるデザインになっていますよね。シンプルだからこそ普遍的で飽きが来ないデザインは、さまざまなライフスタイルや好みにフィットできる、究極のマーケティング戦略かもしれません!
地域に馴染む
先日、視察で直江津の無印良品に行ってきました。これが、めちゃくちゃ大きい店舗なんですが、地域らしさがふんだんに盛り込まれ、地域愛を感じる無印良品で圧倒されました。ただの店舗ではなく、食堂、保健室、コミュニティラウンジ、レンタルキッチンなど、地域コミュティを形成できる施設が併設され、地域への愛情が詰まっていました。ここまで地域に寄り添うことで、「感じ良い暮らしと社会」を実現しようとする姿勢はとても刺激になりました。
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無印良品は、シンプルで使いやすい商品、価格と品質のバランス、環境への配慮といった要素を組み合わせたブランディング戦略により、多くの人々の心を捉えています。そして、「感じ良い暮らしと社会」という明確だけどどこかソフトな言葉の企業理念から生まれるオーラは、顧客と無印良品を結ぶ共感につながっていますね! 茅野店も楽しみです!!