[IMA-ZINE INTERVIEW VOL.48]
元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。
しゃれんどきっず園 総務
堀井 梢
Kozue Horii
INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU TEXT BY TANAKA YUKIKO
2019年に開園した「しゃれんどきっず園」は、茅野市の美容室「シャレンド」が運営する「企業主導型保育園」。市町村の枠を超えて利用できるため、現在も富士見や下諏訪・岡谷など広範囲から園児が通っている。週7日開園しているため飲食業や観光業に従事する家庭の利用も多い。総務の堀井さんに、美容院が保育園の運営に乗り出した経緯と、子どもたち、そして働く保護者の方への思いを伺った。
働くママやパパの力になりたい
北原ジャクソン友[以下、北原]:シャレンドさんは美容系の会社ですが、なぜ保育園事業に乗り出したんでしょうか?
堀井梢さん[以下、堀井]:しゃれんどきっず園は、2019年9月に開園しました。その頃待機児童のことがニュースなどでも大きく取り上げられていて、未満児さんが溢れていたんです。企業主導型保育園はそうした実情を受けて内閣府が策定した制度です。
当社でも産休育休を取ったスタッフが、預け先がなくて復帰できないということが続いていました。それなら福利厚生として自分の会社に保育園を作ろうと、イマージさんに相談させていただいたというのが始まりです。
北原:うちの子どももお世話になりました。今は共働きが当たり前だから助かりますよね。
堀井:イマージさんにもご契約いただいているので、北原社長だけでなく従業員の方にも利用していただいています。昔はお家の近くの園に入るのが当然だったと思うんですけど、今は勤務地の近くにと考える方も多くなりました。
中にはお母さんの職場の近くの保育園に入れてしまうと、お母さんが一人で子育てをがんばってしまうから、あえてお父さんの職場の近くにと、当園を選ばれたご家族もいらっしゃいました。
子どものため、保護者のためにできること
北原:保育園の運営は全く畑違いだったと思いますが、こだわったところは何かありますか?
堀井:自分の子どもを保育園に通わせていた時に大変だと感じていたことは全部やめたかったんです。雨の日の送迎を考えてカーポートを設置したこともそうですし、お昼寝布団の用意も必要ありません。エプロンも園で洗っているので準備は不要ですから、毎日の持ち物は連絡ノートだけと言っても過言ではありません。もちろんPTAもありません。保護者の方が気持ちよく仕事に行けて、気持ちよくお迎えに来ていただきたいと思っています。
保育園に入る前から寄り添いたい
北原:ここからの展望は?
堀井:見学や問い合わせでお話しを聞いていると保活のやり方がわからないという声が多く聞かれます。そうした方向けに保活のサポートをしていけたらと思っています。
あとはやっぱり共同利用契約をしてくださる企業様を増やしていきたいと思っています。勤めている企業と保活が結びつけば、保活のサポートにもなるのではと思っているので、そこも大事かなと思っています。企業の福利厚生としても大きなポイントになると思いますし、育休からの復帰が進めば従業員の確保の面でもメリットになると思います。