頑張っているあなたのためのクレープ〈cafe de Sicardインタビュー〉

IMA-ZINE INTERVIEW VOL.14

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。

cafe de Sicard 株式会社エイチ・スタイル代表取締役 濱 淳司

INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU


 国産の小麦を独自に配合して作られるモチモチのクレープ生地と、地元産にこだわった上質なフルーツや野菜。それらが一体となって生まれるおいしさに、疲れた体と心がほどけていく。そんな癒しのひと時を提供してくれるクレープ店「cafe de Sicard」が今年3月、「オギノ茅野ショッピングセンター」内にオープン。ブランディングから設計・施工、クレープの包み紙に至るまで、イマージがトータルでお手伝いさせていただきました。コンセプトは「毎日を頑張っているあなたのためのクレープ」。忙しない日常から抜け出したい時、訪れてほしいお店です。「cafe de Sicard」は、株式会社エイチ・スタイルが手がけるクレープ店の2号店。1号店と比べ大幅に客足が伸び、多くの人々から愛されています。代表取締役の濵 淳司さんにお話を伺いました。

《アップルローズブーケ》

コロナ禍のピンチをチャンスに変え、クレープ店をオープン

 私の会社は元々、清掃業を営んでおりまして、主に蓼科の宿泊施設で清掃を行っていたのですが、新型コロナウイルスの影響を受けて宿泊施設がクローズになってしまいまして。危機感を覚え、昨年5月、茅野市宮川のショッピングセンター「メリーパーク」内に1号店の「クレープカフェSicard〜シカール〜」をオープンしました。実は私、20代後半に喫茶店を営んでいたんです。その店は30歳になる前にやめてしまったのですが、いつかまた飲食店をやりたいという気持ちがありました。「自分がやりたかった」というのが1番ですが、社員の生活もありますし、ピンチはチャンスだと考えて、クレープ店をオープンしました。クレープを選んだのは、単純に自分が好きだから。また、クレープはテイクアウトしやすいので、コロナ禍においてもお客様に安心していただけるのではないかと考えました。


 1号店は十分な広さがなかったので、いつかもう少し規模の大きい店舗で、私たちが目指しているものをきちんと提供したいと思っていました。そういった想いを発信していたら、たまたまオギノさんの担当者の耳に入って、「やってみないか」ということになりまして。「いつか」がこんなに早くやって来るとは、思ってもいませんでした。2号店をイマージさんにお願いして感じたのは、とてもクリエイティブだということ。茅野市ってどちらかというと田舎だと思うのですが、その中でも少し違う色を持っている会社だなと。都会の要素をうまく地元にすり合わせている印象を受けました。ロゴの制作もお願いしましたが、断片的に伝えた自分の想いをきちんと形にしてくださり、すごいなと思いました。あのコンセプトから物語をつくっていただいた時は、鳥肌が立ちましたね。デザインはもちろん、皆さん素敵な方たちばかりで、大変満足しています。

こだわり抜いたクレープをお手頃価格で提供

 クレープの生地には特にこだわり、時間をかけて開発しました。既成の粉もあるのですが、少しでも安心・安全なものを提供できるよう、国産の小麦粉を使用し、オリジナルの配合で仕上げています。また、スイーツ系とサラダ系、どちらのクレープにもマッチするよう、モチモチした食感を追求しました。生地で包む具は、主に地元産の食材を使用しています。高原野菜も果物も、いいものを作っている農家さんが、この地域にはたくさんいらっしゃいますので。クレープは500円以下のメニューが多く、ドリンクとセットにしても1000円以内に収まります。いいものは高くて当たり前という風潮もありますが、ご褒美に甘いものが食べたい時、気軽にご利用いただける価格設定にしました。


 人気のクレープは、チョコバナナが断トツの1位で、2位がイチゴ、3位が当店イチオシのアップルローズブーケ。その他に、八ヶ岳産のそば粉を使用した、巻くタイプのガレットも好評いただいています。最近では地元産の寒天を用いた琥珀糖も販売していまして、製造が間に合わないほどの人気です。当店で提供しているメニューの半分以上は、スタッフが自分たちで考えたものです。原価の上限を決めて、それに従って作ってもらっているのですが、スタッフたちも楽しんでいるようですね。私、あまり管理したくないんですよ。少し緩みがある方が、何事もやりやすいと思うんですよね。「楽をする」という意味ではなく、仕事をする上で楽しむことは重要だと考えています。

頑張っているお母さんを応援したい

 2号店をオープンするにあたり、イマージさんにお伝えしたのが、頑張っているお母さんを応援したいという想いでした。その他の層を除外しているわけではないのですが、自分の娘が成長して母親になるまでの過程を見ていることもありまして。やっぱり育児って大変。なかにはワンオペで育児をしながら、働いている方もいらっしゃいますよね。そういった方々が気を抜ける場所をつくりたいと考えました。頑張っている自分へのご褒美として、足を運んでいただきたいです。今後の展望としては、求めてくださる方がいるのならば、クレープという枠組みにとらわれない新たな挑戦もしてみたいと思っています。例えば野菜をおいしくたくさん食べていただけるような、趣向を凝らした健康的な食を通じて、頑張っている女性を応援できたら嬉しいですね。

《チョコバナナ》

I N F O R M A T I O N

cafe de Sicard(カフェ・ドゥ・シカール)

〒391-0002 長野県茅野市塚原1-17-1 (オギノ茅野ショッピングセンター内)

Tel 0266-78-7993 Fax 0266-78-7992

www.cafedesicard.com

Instagram @cafe_de_sicard

Open 10:00-19:00(L.O. 18:50)

>“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

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