センセイのホンネ。〈うえはらクリニック インタビュー〉

IMA-ZINE INTERVIEW VOL.1

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。

うえはらクリニック 医院長 上原 俊樹

INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU


 茅野市仲町で約70年にわたり、地域の人々の健康をサポートしてきた、うえはらクリニック。代々受け継がれてきた、地域に貢献したいという想いを大切にしながらも、時代の流れに合わせて改装を行い、新たなスタートを切りました。3代目医院長の上原俊樹先生は日々どんな想いで、患者さんと向き合っているのでしょうか。他にも、上原先生が思う茅野の魅力から休日の過ごし方まで、お話を伺いました。

地域の健康を支え続けて70年

 このクリニックは祖父が開業して、その後父と叔父が継いで、自分で3代目になりまして、70年ほどの歴史があります。今でも祖父の代から通っていただいている方も多くいらっしゃいます。これからも、そういった方々に愛される病院でありたいと思っております。

 私は東京の日本大学医学部を卒業して、その後は日本大学病院の消化器内科で16年ほど医療を学んできました。消化器内科の専門家としてトレーニングを積んできましたので、一般内科に加えてそういった部分でも、地域の方々に貢献できたら良いなと思っています。胃カメラの検査に関しては、1番に質の高さを大切にしています。有難いことに上手だというお声をいただくこともありますが、他の人よりも検査に時間をかけているので、楽ではないかもしれません。ですが、病気を見逃さないことが何よりも重要なので。

 また、クリニックを継ぐ前に、まずは地元の大きな病院で地域の状況を把握しておきたかったので、諏訪中央病院で2年半ほど勤務していました。中央病院では今でも週に1回診察をしています。大きな病院でないとできないことと、クリニックだからこそできること、その両立を目指してやっています。

 東京の第一線でずっとやりたい気持ちもありましたが、地域に根差した仕事への想いは、歳を重ねるごとに強くなっていきました。祖父や父が守ってきたものを、自分も一緒に守りたい。これで終わりにはしたくない。そんな想いに突き動かされ、茅野に戻ってきました。

大自然と都会へのアクセスが魅力

 茅野は八ヶ岳がドーンとあって、やっぱり自然がいいですよね。時々、季節の変わり目に山へドライブに行くと、気持ちいいなと思います。それでいて都会に出ようと思えば比較的近いですし、バランスがとれていているのも魅力だと感じます。私は趣味がスポーツでして、休日には大学時代から続けている硬式テニスを楽しんでいます。もう歳ですし、何もしないとスポーツのパフォーマンスも落ちてしまうので、体型が変わらない程度には基礎トレーニングも行っています。

現代のニーズに合ったクリニックへ

 クリニックの建物を改装しようと思ったのは、今の時代に合った間取りが必要だと感じたからです。医療機器も変化していて、検査に必要な部屋の広さや、待合室の広さも、時代の流れに伴って求められるものが変わってきていますので。建物は祖父がしっかりしたものを残してくれましたし、自分自身も愛着がありましたので、建て直しではなく改装という形で、新しくスタートを切ることにしました。

 改装後は待合室も広くなって、患者さんにゆったりお待ちいただけるスペースができました。木をたくさん使ったことで、落ち着きがありつつスタイリッシュな空間になったのも良かったですね。

 今回の改装と合わせて、ロゴのデザインもお願いしました。元々ロゴは使っていなかったのですが、地域とのつながりを大切にしたいという想いを、形で表した方がいいかなと思いまして。人や地域とのつながりを、パズルのピースで表現していただきました。うちは小児科もやっているので、お子さんたちの目線を考えた時にも、温かみがあって、優しい雰囲気の色合いにできたのも良かったと思っています。

地域への想い。院内処方を続ける理由

 地域のことを常に考えるという姿勢は、祖父や父から直接言われることはなくても、背中を見ていて伝わってくるものがありました。そういった気持ちを自分も大切にしています。その方の人生を助けると言ったら大げさですけど、少しでも多くの方の生活の質を高められるような関わりができたら嬉しいですね。

 院内処方を続けているのも、患者さんのご希望に応えたいという想いからです。医薬分業と言って、処方箋を院内で渡して、外の薬局で薬を受け取っていただくというのが、国が目指している方向ではあるんです。一つの場所で薬までもらえるということに対して、皆さんから感謝していただいていまして。いつかはできなくなるかもしれませんが、続けられるうちは続けたいなと思っています。

 まちが活気に満ちているのは、そこに暮らす人々の健康があってこそ。地域の町医者として、確かな知識を持つ専門医として。上原先生は今日も、患者さん一人一人に寄り添い、このまちの元気を支えています。

I N F O R M A T I O N

うえはらクリニック

〒391-0005 長野県茅野市仲町7-16

TEL0266-72-2636

診療科目:内科|消化器内科|小児科

>“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

CTR IMG