農家さんとの出会いから生まれた極上フルーツカクテル
駅チカに昼から呑める本格バーが誕生

IMA-ZINE INTERVIEW VOL.45

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。

bar平野 マスター
平野 健作
Kensaku Hirano

INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU   TEXT BY TANAKA YUKIKO


2024年1月11日、茅野駅前ベルビア1階にオープンした「bar 平野」。マスターの平野健作さんは、10年もの長きにわたり、日本各地の果物農家さんを訪れながら自分のバーへの思いをあたためてきました。その熱い思いが、ついにここ茅野で実を結びます。飲んだものを唸らせる極上のフルーツカクテルの魅力と、より楽しいお酒の時間を創り出すことに全力を注ぐ平野さんの情熱に迫ります。


人との縁がつないだ
バー開業への道

北原ジャクソン友[以下、北原]:オープンおめでとうございます。

平野健作さん[以下、平野]:ありがとうございます。感謝感謝です。

北原:大阪から茅野に移住し、バーを開業しようと思ったきっかけを教えてください。

平野:どこでやりたいというこだわりはなかったんですけど、今回先輩の木村さんにお話しいただいて、北原社長はじめいろんな方にご協力いただいてここに出せたっていう感じです。
周りのみなさんはやさしいし、基本自然が好きなんでカーテン開けると目に入ってくる山々とか朝日が照らし出す景色とか、すごく好きです。いろんなことが新鮮で、楽しい日々を過ごしています。

北原:バーテンダーを目指したきっかけは?

平野:格好つけたがりで目立ちたがり屋なんです。大学卒業後は就職したんですが、縁があってとあるバーに面接に行ったら、そこがめっちゃ雰囲気よくてそこのマスターがもうめっちゃ格好よかった。所作も話し方もトークの内容も。それで自分もそうなりたいと思ったのがきっかけです。

極上のフルーツと新たな気づき

平野:考えていくうちにいい果物を使って、おいしいカクテルを提供したいと思うようになりました。そこから10年間各地を巡って、現在27件の農家さんとお付き合いをさせていただいています。ここにあるみかん、レモン、ライム、ミントなんかも有機栽培。柑橘はワックスもかかっていない、皮ごと食べられるものなんですよ。
僕が出会った農家さんて本当に作ることに全力なんです。あるいちご農家さんは、霜がつくとダメになってしまうからそのタイミングを知るために、夜畑に布団を敷いて見ているんです。最初は規格外品を安く仕入れたいと思っていたんですが、そんな農家さんたちの姿を見ていたら、いいものを正規のお値段で購入して、自分が作るカクテルはちゃんとそれを含んだものにしたらいいと気づきました。

北原:ぼくもお酒は飲みますけど、普段は甘いものは飲まないんです。でも平野さんのカクテルを飲んでイメージが変わりましたね。

平野:果物の果糖って甘いんですけど、砂糖とかとはまた全然違う甘さでしつこくない。これはもうぼくがというより、農家さんがそれだけのものを作ってくれているからできるものなんですよね。今ぼくがこうしてここに立てているのは、この果物でお酒を出したいって思わせてくれた農家さんのおかげです。

心地のよい空間で
より楽しいお酒を

北原:お酒はもちろんですけど、空間にもこだわりましたよね。

平野:やっぱりカウンターにはこだわりました。ぼく体がでかいんで、お客様との距離を大事にしたかったんです。天板の一枚板は想像以上にいいものを用意していただけました。あと、ぼく自身、他のお店でも椅子の座り心地を気にしちゃうんですね。だから自分の店にはアームチェアを入れたかった。それも紹介していただいたものに一目惚れ。自分がお客さんだったらこんな椅子に座りたい、それを叶える椅子に出会えました。
オープンしてからは、家よりお店にいる時間の方が長いんですよ。集中できるし、本当に居心地がいい。ほんまにこの10年の欲求が全部詰まったお店になって大満足です。

北原:これからの展望をお聞かせください。

平野:仕込みしながらでも昼の12時にオープンしています。茅野に限らず地方ってなかなか昼から飲む文化が定着していないと思うんです。夜遅くまで飲むのもいいけど、昼呑みの良さも発信していきたい。そしてこの空間でお酒を飲む楽しさが倍になるように、サービスをしていけたらと思っています。

I N F O R M A T I O N

bar 平野
〒391-0001
長野県茅野市ちの3502-1 ベルビア1F
tel.080-9791-0891


インタビューの様子は動画でもご覧いただけます。

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“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

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