[IMA-ZINE INTERVIEW VOL.53]

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。
焼肉環 オーナー
小林 環
Tamaki Kobayashi
INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU TEXT BY TANAKA YUKIKO
2023年11月、茅野市の国道20号沿いの複合商業施設「メリーガーデン」1階に、「焼肉環」がオープンした。オーナーの小林環さんは11年前、上諏訪駅前に「炭火焼肉ホルモン職人」を開いている。今回、「ホルモン職人」とは、店の雰囲気も価格帯もガラリと変えたお店になった。なぜこのタイミングで高級焼肉店を出店しようと思ったのか。このお店にかける食へのこだわり、そして地元信州・諏訪への思いを伺った。


2つの焼肉店に込めた思い
北原ジャクソン友[以下、北原]:「焼肉環」は小林さんが経営する2店舗目の焼肉店ですが、1店舗目とはまた違った雰囲気のお店になりましたね。どんな思いがあったんでしょうか。
小林環さん[以下、小林]:「焼肉環」は2023年11月29日にオープンしました。1店舗目のお店はワイワイガヤガヤした雰囲気で、煙がもくもくしている感じ。それはもちろんいいんだけれど、次は大切な人との大切な日に使える、特別な時間を過ごせるような焼肉屋さんを作りたいと考えていました。
これは4~5年くらい前から思っていたんです。ちょうどそのころ、子どもが生まれたので、個室があると子連れでの外出がしやすいと実感したことも大きかったですね。
北原:そもそもなぜ焼肉屋をやろうと思ったんですか?
小林:大学卒業後にこちらに戻ってきて就職しましたが、自分で何かやってみたいという思いが強かったというのが一番だと思います。
1店舗目の「炭火焼肉ホルモン職人」(諏訪市)を始めたのは、29歳の時です。焼肉店をやろうと思って修行させてもらった大阪のお店でホルモンを食べた時に、こんなにおいしいホルモンがあるんだって衝撃を受けたんです。諏訪には焼肉屋はたくさんあるんだけど、おいしいホルモンのお店がなかったので、作っちゃえと思ったのがきっかけですね。

肉にも野菜にも
とことんこだわりたい
北原:焼肉屋なのに野菜ソムリエの資格をとったんですね?
小林:そうなんです。2店舗目を考え始めた頃から、野菜を勉強し始めて。お肉はもちろんですけど、長野県の野菜って本当においしいですよね。それで、焼肉と一緒によりおいしい野菜を食べてもらいたいと思って、付け合わせや焼き野菜に使う分は、自分でも栽培するようになりました。お米も作っています。例えば県外からくるお客様に、お肉はもちろん、とれたての野菜をもっとPRしたいんです。
北原:お米まで作ってるんですか!? そこまでこだわっているから、おいしいわけですね。
小林:もちろん肉にも力を入れています。内臓は、黒毛和牛を一頭買いしていて新鮮なものを提供しています。赤身とかカルビ、ロース、サーロインといった部位については、信州牛はもちろん、産地にこだわらずにその時にいいと思うものをチョイスして全国から入れています。
そこに安曇野のわさびを添えてさっぱり食べていただくんです。和牛って脂が多いんですよね。いいお肉になればなるほど脂が入ってきちゃうんですが、おろしたてのわさびと合わせることでさっぱり食べてもらえると思っています。

信州の魅力をまるごと発信
北原:焼肉環がオープンしてもうすぐ1年になりますが、客足はどうですか? また今後はどんな展開を考えていますか?
小林:やっぱり個室なので、お子様連れもいらっしゃるし、記念日に使ってくれる方もいます。どの席でも、気兼ねなく使っていただけて良かったです。お肉だけではなく野菜もおいしいよという声もいただけているのが、本当にうれしいですね。
今後はもう少し店舗を増やせればと思っています。もっとおいしい焼肉や野菜を食べてほしい。信州牛や諏訪味豚、そして諏訪の野菜をもっと発信できればと考えています。ぼく自身、肉も好きですし、野菜も好き! 食べるのが好きで地元が好きなんですよね! そんな地元の魅力っていうのを発信できるお店であればいいなと思っています。
I N F O R M A T I O N

焼肉環
〒391-0013
長野県茅野市宮川4459-11 メリーガーデン 1階
TEL.0266-75-2912