[VOL.23]
Any kind of BLUE in Chino
見上げると、なんてことない空。
それでも、たくさんの青。
そんなこの街の空に、特殊能力があるのを知っていたろうか。
空の青さをみつめているとー
かつてある詩人はうたった。
わたしたちの街は晴れの日が、青空がとても多い。
今日も、透明な青の向こう、連なる八ヶ岳はきれい。
それだけでいい気分になるのはなぜだろう。 それは、青空の特殊能力のせい。
セロトニン ー 通称、幸せホルモン。
青空の下、日差しを浴びることで分泌される神経伝達物質だ。
この物質は、心を穏やかに保ち、記憶力や集中力を向上させる、そんな大切な役割を担っている。
それに、背筋をしっかりと伸ばし、良い姿勢でいることで、より分泌が促されるんだそうだ。
時折感じる憂鬱さ、やる気の起きないけだるさは、セロトニン不足が考えられる。
ならば、晴れた日にはカーテンをいっぱいに開け、深い呼吸をひとつ。
そして、背筋をうーんと伸ばしてみよう。
それで悩みがぜんぶなくなったりするわけではないけれど、でも、
たったそれだけで、すこし幸せ、かも。
ああ、そうか、
青空の多いこの街は、幸せのアドバンテージをもっているんだ。
だから、明日も明後日も、わたしたちの街の、空の青さをみつめていられますように。