[JACKSON IMAZINE REPORT Vol.20]
弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!
TEXT BY KITAHARA JACKSON YU
気づけば12月…一年一年が本当にあっという間に経過してしまう寂しさと共に、それだけ充実していたのだなと、改めて感じております。本年も多くの皆様にお世話になりました。ありがとうございました!!皆様もこの一年間のご自身のビジネスを振り返っていただくと、様々なことがあったかと思います。そしてその経験がなにかしらの企業や店舗としての成長に繋がっていくのではないでしょうか。今月のレポートはついに“年末”ということで、年末だからこそぜひ取り組んでみていただきたい、自社のブランド価値を再確認する、“5つの問い”を考えてみました。2021年を振り返る、5つの問いでブランド価値の再確認のお役に立てれば幸いです!!
【ブランドとは…】ある特定の商品やサービスが、消費者・顧客によって「識別されている」とき、その商品やサービスを「ブランド」と呼ぶ。(一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会による 消費者・顧客から見た「ブランド」の定義)
【ブランド・アイデンティティ…】企業がある製品・サービスが「何ものか」を示すため定める「旗印」のこと。言い換えると「ブランド独自の価値」をひとことで表したもの。(一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会による)
2021年、あなたの仕事は「誰を」幸せにしましたか??
一年を振り返るときに、ぜひ思い出していただきたいのが、『誰を幸せにできたか』です。特に、お客様の顔・表情です。業種によっては全員を挙げることは難しいかもしれませんが、年末だからこそ、時間をとって考えてみてください。きっとあなたの仕事は誰かのためになっているはずです。誰かのためになるからこそ、お金をいただきビジネスとして成り立ってきています。そんなお客様の笑顔を思い出し、脳内にアーカイブしていきましょう。そしてそのお客様が伝えてくれていた、言葉も思い返してみてください。そのお客様が本心から喜んでいただいて伝えてくれた言葉や、コメントに、御社独自の強みのポイントがあるかもしれません。
2021年、SDGsへの取組は積極的に行ってきましたか??
もうすでに一般化してきた、SDGs。貴社は意識されていますでしょうか。SDGsとは2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsという考え方は広く一般化してきており、私自身も企業の社会的責任において、SDGsへの取り組みが必須になってきていると感じています。そして実際に若者の方がSDGsへの関心度は高く、低い所得でも「SDGsに積極的に取り組んでいる企業で働きたい」や「SDGsに貢献することが使命だと考えている」といった意見が顕著にみられるデータもあります。社会的責任においてSDGsへの取り組みが必須になっている今、今後のビジネスはSDGsに沿って、より社会への貢献が評価されていくと確信しています。2021年の企業活動の中で、貴社のブランドとSDGsはマッチしていましたか。今後に向けても、SDGsとセットで考えていかなければならない時がきています。
2021年、コロナ禍で得られたものはなんですか??
2021年は年始から第3波が襲い、第4波、第5波と10月までずーっとコロナコロナコロナで、なんとも切ない一年でもあったと思います。その中でも一年なんとか、企業が継続して来られたということは、それぞれの企業努力があったかと思います。そしてその努力が今後資産になっていくのでは?? とも考えられます。数年後にはあの時コロナが来てくれてよかったわ〜と言えるような活動は、何かありませんでしたか?
弊社でいうとこのフリーペーパーを作るきっかけになりました。以前から取り組みたいと考えていましたが、背中を押してくれたのが奇しくもコロナです…。その時々の考えをアーカイブしておく意味でも、さくっと自社を紹介できるツールとしても、この冊子作りは今後も続けていこうと思っていますし、イマージの資産になっていけばと考えております。
2020、2021とコロナ禍での企業の新たな取り組みを大切に育てていきましょう!
2021年、あなたの企業・商品を人間に例えたらどんな人でしたか?
ブランドを学んでいると、必ず出てくる“ブランドパーソナリティ“。私もブランドを構築していく際には必ず検討していますが、既存ブランドを確認する際に、もう一度考えてみて欲しいのが、このブランドパーソナリティです。
誰を幸せにできましたか?? という問いがありましたが、今度はそのお客様から自社を見てもらった時に、どんな人格・性格に見えていたでしょうか?その“人・パーソナリティ“は…熱い人それともクールな人? かっこいい、それとも可愛い人? 親切な人、それとも優しい人? 知性的な人、それともユーモアがある人? 協調性、それとも自主主体性の人?などといったように、人の性格と同じように自社の性格を確認していきます。そしてその先で、基準(みんなの指標)となるような“1人”を決めていくことで、社員がブランドを理解しやすくなり、意思統一への近道となります。共有を図るために芸能人に例えることもあります。『性格→個人(芸能人)→性格』と言ったように、性格の絞り込みから個人を特定することで、さらにその個人の価値観や背景、性格に広がりをもたせることができ、より自社のブランドが明確に見えてくるのです。
一年間を振り返って自社を“人”に例えてみることで、自社のブランドの立ち位置を確認してみましょう。
2021年、どんなシーンがアーカイブされていますか?
2021年、ケータイの写真アプリやSNSの投稿はどんなものが多かったですか? 今となってはケータイやSNSに簡単に記録が残せる分、より直感的に瞬間瞬間の思いが記録されていることが多いと思います。私自身、直感力というものもすごく大切だと考えています。そして、メンタリスト DaiGoの「直感力」という本にも書かれていますが、 世の中には非常に高い確率で正しい選択ができる人がいる。それは自分の直観を信じる力の高さが大切で、しかも、なんとなく感じる最初の直観はまず正しい。人間の直観の的中率は90%とも言われているようです。
今年一年、直感で“何”を感じ、写真アプリやSNSにどんなシーンを記録してきたかを振り返っていただくことで、自社ブランド構築のための要素が再確認できると思います。人の笑顔だったり、料理の写真だったり、さまざまなデザインだったり、現場の情報だったり…。ちなみに私のケータイも見てみましたが、子供の写真、地元の風景、楽しい瞬間の思い出写真が多かった印象です。やはり、子供たちの将来のためにもこのまちの元気に貢献して、“もっと元気で笑顔が誇れる故郷”にしていきたいなと、改めて感じることができました。
ぜひ年末のこのタイミングに、一年間のアーカイブを振り返ってみてはいかがでしょうか?
ブランド構築の基本は、継続性、意図的、そして一貫性だと言われています。この一年間の振り返りでブランドがコロコロ変わるものではありませんが、記載した5つの問いを有効活用していただき、自社ブランドの一年を振り返ってみてはいかがでしょうか。そして2022年の“照準”を定める準備をしていただけましたら幸いです。
最後になりましたが、2021年も本当にお世話になりました。ありがとうございました。2022年も皆様の商売が繁盛し、ご家族スタッフの皆様が健康で素晴らしい一年になることをお祈りして、2021年のレポートの締めくくりにしたいと思います。少し早いですが、良いお年を!!!