[IMA-ZINE INTERVIEW VOL.65]

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。
メガネ21 赤沼店 店長
永田 高士
Takashi Nagata
INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU TEXT BY TANAKA YUKIKO
視力を補正する器具であるメガネ。近年低価格化が進み、ファッション感覚で装着する人も増えている。そんな中、視力補正器具としてのメガネに、真摯に向き合う人がいる。メガネ21赤沼店の永田高士さんだ。四半世紀にわたって、地域の目の健康を守ってきた永田さん。その仕事へのこだわりと情熱を伺った。


個人店からフランチャイズへ
北原ジャクソン友[以下、北原]:今回はメガネ21赤沼店の永田さんにお話を伺います。よろしくお願いします。 ぼく、メガネをかけ始めたのは15、6歳なんですが、 初めての1本をここで買わせてもらいました。
永田高士さん[以下、永田]:茅野のベルビアにお店があった時ですね。その後 1999年にこっちに来て、この11月で26年になります。
北原:メガネ21さんという形態でメガネ屋さんをやられてどうでしたか?
永田:親父の代からメガネ屋をやっていて、個人店の限界を感じている時に「メガネ21」に出会いました。当時はどの業界も安売りのめちゃくちゃな時代で、紳士服やメガネも9割引っていうチェーン店が堂々と宣伝をしていた。 その時に、「メガネ21」は「9割引きより安い4割引き」というキャッチフレーズでやってたんですよ。 普通のチェーン店とは違うところが、フランチャイズを募集してるってことで始めたんです。

北原:メガネ21さんの良いところはどんなところですか?
永田:一番はチェーン店ですので良い品物を安く提供できることだとは思います。でもやっぱりメガネはレンズが大事。視力補正が一番肝なんですよね。見えたとしても、ちょっとでも強すぎたら体調が崩れたりするでしょうし、老眼になってくると悩みが簡単じゃなくなる。
ぼく自身も年取っていく中で、20代の頃、30代の頃には気づかなかった目の困りごとを自分自身で体験するようになってきて、日々情報を更新している感じです。

新地域の健康を支えるインフラとして
北原:地域で長いことをやっていると、やっぱり一人一人のお客様とちゃんとしたお付き合いができる感じですか?
永田:そうですね。地域のインフラとしてありたいと考えています。体調がよくない、頭痛、肩こり、目の疲れなんか。年だからしょうがないって思いがちじゃないですか。でも意外と目から来ていたりするんで、きちんとチェックさせていただけたらと思います。
北原:なるほど。地域の方々の健康を目から支えているんですね。とありがたいなと思ってるんです。
永田:「全国民が適正なメガネをかけると、GDPが上がる」っていう説があるんです。情報って80%以上は目から拾って脳で判断するんですけども、集中力が上がって効率よくできれば生産性が上がるんじゃないかという。微力ですけど、そういうことに貢献できたらと思います。
北原:なるほど、おもしろいですね。永田さんのご商売は物販店だと僕は思い込んでいましたけど、違いました。今日のお話を聞いて、技術・職人系のお仕事だと気づきました。
永田:きちんとお話を聞いて、場合によっては検査に1時間かかることもあります。せっかくなら喜んでもらえる形でやりたいじゃないですか。そのほうが仕事としてもおもしろいし、必要とされる仕事をやりたいんです。
メガネで日常は変えられる
北原:今後の展望はどんなふうにお考えでしょうか。
永田:どうやって情報発信をすれば困っている方に届くのかなと考えています。 相談に来てもらえれば少しはお役に立てると思うんですけど、まずそこが難しいですね。
高齢化にも対応していきたいし、子どもの近視も増えたと思います。 学生さんだって見えにくいまま黒板に向かっていても、興味がわかないからおもしろくないですよね。そこは早くご両親なんかが察知して、視力が1.0ぐらいある状態にしてあげたほうが良いと思いうんです。もちろん景色もきれいに見えますし。最近では、レンズの色によって体の反応が変わるという論文も出ていてるんですよ。
北原:きちんとした視力補正機能を持ったメガネをかけることで日常は変わっていくということですね。何か困ったらここにきて相談したらいいですね。
永田:買わなくてもいいので、ぜひ気軽に聞きに来てくださればと思います。


I N F O R M A T I O N

メガネ21 諏訪赤沼店
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