[JACKSON IMAZINE REPORT Vol.26]
弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!
TEXT BY KITAHARA JACKSON YU
以前も記載させていただきましたが、本年度は公益社団法人 諏訪圏青年会議所の第22代理事長を務めさせていただいております。気づいたらあっという間に半年が経過し、理事長の職も残り半年となりました。そんな中、今更ではありますが青年会議所について学べる機会を多くいただき、そこで学んだこと自体がビジネス(企業)にも活かせるもので、もっと活かしていかないともったいないと思うことがたくさんありました。青年会議所は基本的には営利目的ではない組織で、ビジネス(会社)は営利も必要な組織ではありますが、組織として集団として何か一つのことに向かって行動をしていくということにおいて、共通点は多くあります。
今月は私自身が最近青年会議所で学び、自社に活かしていこうと思っている事項をいくつかご紹介したいと思います。
最上位目的って知ってますか?
青年会議所をやっている人は絶対に聞いたことのある言葉「明るい豊かな社会を築き上げる」これが私たち青年会議所でいう最上位目的になります。
私も青年会議所に入会して12年が経ちますが、 “最上位目的”という言葉自体はあまり意識し、考えたことがありませんでした。
最上位目的とは文字のごとく、最上位に掲げる目的・目標です。
組織や企業、様々な団体全てにおいて、その活動や運動の“目的”がきちんと設定されていて、それがメンバー間で共有されていることはとても大切になります。その中で最上位に掲げるものこそが最上位目的です。企業で言うと“企業理念”がこの言葉に当たるのではないでしょうか。
企業活動とは企業が最も大切にする考え方、最も大切にしなければならない軸がこの企業理念になります。多くの会社において、企業理念という言葉はすでに存在していると思いますが、これを“最上位目的”という言葉から見てみると、また違う“気づき”があるのではないでしょうか。最も上位に据えるべき目的・目標といった観点から、ぜひ企業理念を見てみてください。
手段の目的化
本年様々なセミナーに出させていただいていますが、“手段の目的化”というワードを多く聞くようになりました。
これも読んで字のごとく、”手段”自体が”目的”になってしまっている、ということを指しています。
例えて言うならば、日本人が中学校や高校で学ぶ”英語”というのが、手法の目的化と言えるのではないでしょうか。 本来であれば、いずれ世界に行った時に英会話に困らないように、学生のうちから英語を学ぶことが必要なはずなのに、いつしか学校のテストで点を取るために、入学試験で問題を解けるようになるために英語を学んでいた、そんな経験ありませんか。
何を達成するために、何を手段として考えるか、この順番が非常に大切です。
この“手段の目的化”という言葉は、企業においても、考え方を見直すことのできる大切なワードだと感じています。
先ほどの最上位目的と合わせて考えてみると、企業においてもわかりやすいのではないでしょうか。
事業(手段)は理念・ビジョン(最上位目的)を達成するために行っていることであり、決して“事業”自体が目的になってはいけない、という事です。
弊社イマージを考えてみると、“お店を作る”“建物を作る”“住宅を作る”のは一つの手段であって、最上位目的は元気なまちにしていくこと。
店舗デザインも企画もブランディングも住宅もグラフィックも飲食も…。全ては元気なまちにしていくための手段のひとつひとつ、と考えるとそれぞれの事業の必要性も、より明確に見えますし、目的と手段が区別しやすくなります。
皆さんの事業はそれ自体が目的になっていませんか??
本当の目的、最上位目的を見失っていませんか??
これを機会に、ぜひご自身の企業の「最上位目的」と「手段が目的になっていないか」を考えていただけるきっかけになれば幸いです。
新型コロナウイルスも徐々に落ち着いてきて、いよいよ夏に向けて社会全体が活発に動き始めていきそうですね!! 今度こそアフターコロナに突入しますように!
もう“波”はいらないぞ!!