服で盛り上がって、刺激しあいたい。

[VOL.01]
LAGOM | ラゴム

TEXT BY TANAKA YUKIKO


PROLOGUE

茅野駅西口から徒歩数分。駅前商店街の中ほどに2021年8月にオープンしたのはLAGOM。幅広いジャンルの古着を扱うこのお店は、向井啓祐さん、高橋亮平さん、小池岳さんそして福島太晴さんという20〜30代の4人で共同経営されている。出身も経歴もバラバラなこの4人が、なぜこの茅野の街で「古着屋」を始めることになったのかそのいきさつを伺った。


東京。そして組織の限界と理想と田舎町。

── まずは4人の出会いを教えてください。

高橋 ぼくはもともと茅野の出身で、東京の古着屋で働いていました。こちらに帰ってきてからは個人で出店型の古着屋をやっていたんですが、コロナ禍でイベントが次々になくなってしまったのをきっかけに知人と下諏訪でマルシェを企画したんです。そこに以前から友人だった小池に出店しないかと声かけて、そのとき小池が連れてきたのが向井でした。福島は向井の仕事の関係の知り合いで、そのマルシェを見にきてくれて、それがこのメンバーでの初めましてです。その時はまだ別に一緒に何かやろうとかいう感じではなかったんですけどね。それが1年半くらい前のことです。

小池 ぼくは富士見町の出身で、アパレル関係のお店を持っています。その頃ぼくと向井は一緒に古着屋をやろうと話していたこともあって一緒に出店してみたんです。

福島 自分は東京でWEBマーケティング会社を経営していて、向井さんはそこでのクライアントでした。

── では向井さんと福島さんは東京でお仕事をしていたんですね。出会ってからまだ1年半しか経っていないことに驚かされますが、出会いからどんな経緯で茅野で古着屋を開くことになったんでしょう。

向井 なんで茅野で古着屋さんなんですか?っていろんなところでずーっと聞かれ続けてますね。

福島 その割にはうまく答えられてない。(笑)

小池 向井は都内の大手アパレルでずっとやっていた人なんです。都内でめちゃめちゃ先鋭的にやってた人が田舎町で開くお店ってどんな風になるのかぼく自身が見てみたくて声をかけていました。そうしたら移住までしてきてくれた。

向井 自分は組織にいて、組織の限界を感じていたんです。理想として個が目標を持って動いてつながる店舗経営をイメージしていて、このメンバーがそれに一致したっていう感じです。一人一人に強みがあって、管理なんかしなくても動いていれば何かが起きる。それであれば逆に場所はどこでもよかったのかもしれない。それができればお客さんはくるだろうと思ったので、普通はオープンまでの擦り合わせにもっと時間がかかるんでしょうけど、そこのすったもんだはすっ飛ばしちゃった感じです。

── OPEN前から話題のLAGOMでしたが、一言でどんなお店ですか?

高橋 オールジャンルですね。ファッションの楽しさって凝り固まった好みのジャンルの中だけではないんで、そこもここも関係なく楽しんでほしいなと。

福島 一言でいえば、「服を好きになってもらえるお店」ですよね。

全員 それですよ、それそれ(笑)

服で盛り上がって、刺激しあいたい。

── LAGOMもあるこの商店街、こんな風になってほしいという展望がありますか?

高橋 この辺で半日潰せるようなお店が並ぶ町になったらいいと思います。

向井 服で商店街が盛り上がればいいかな。それで他のお店の人たちと刺激しあって、他の人たちとの関わりが増えていく、その軸になれたらいいなと思います。

I N F O R M A T I O N

LAGOM|ラゴム
〒391-0001 長野県茅野市ちの3056-2
TEL. 070-3362-0138

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“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
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そんな、イマジンたちに贈ります。

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