

[VOL.28]
公立諏訪東京理科大学
チノリカ副部長やまりくさん
チノリカサークルの皆さん
TEXT BY TANAKA YUKIKO
茅野の未来を明るく照らす
若者にインタビュー
小学生に理科の楽しさを伝えるイベント活動を行う公立諏訪東京理科大学の学生サークル「チノリカ」の副部長やまりくさんにお話を伺いました。また、このまちで暮らす若者は茅野にどんな想いを持って過ごしているのか、茅野にあったらいいなと思う場所や、あなたの想う茅野の未来、将来の夢などをチノリカサークルの皆さんに伺いました。
理科の楽しさを伝える活動
チノリカは、「小学生に理科を好きになってもらう」をテーマに、スライム作りや木炭電池作りで理科の仕組みを楽しく学べる実験活動を行っています。
大学内で行うイベントはもちろんのこと、最近ではブース型のイベントにも力を入れています。昨年8月には大学で60人規模の実験イベントを成功させ、10月には諏訪中央病院でブース出展も行いました。
今年3月には再び大学で大規模な実験イベントを開催予定で、さらに諏訪市の教育委員会と連携し、小学校や児童クラブへの出張実験も計画しています。
昨年9月に行ったイベントでは、40人定員のものが応募フォーム開設から2日で満員になりました。少しずつですが、認知度も上がってきているのを感じます。
チノリカで学んだ先を見越す力
チノリカには、企画やイベント運営に興味を持ち、参加を決めました。
この活動で得たことは「楽しさ」と「達成感」です。
イベントの企画を進める上で、副部長として常に先を見越した計画を立て、メンバーをリードする力が求められることを学びました。自分が迷っていると、メンバーも迷ってしまうため、計画的に進めることの大切さを感じています。
参加者の方から「楽しかった」「面白かった」といった声をもらえると、やってよかったと思いますし、次のイベントへの励みになります。
理科の楽しさを広げる未来への展望
今後は、イベントの規模を拡大するだけでなく、企業の方や教育機関の方と一緒に企画を作り、より多くの子どもたちに理科の楽しさを伝えていきたいと考えています。また、外部と関わることでできることを増やし、今後に繋げていきたいです。
将来的にはスポンサーを募り、安定的に活動を続けられる体制をつくっていきたいと考えています。

この街で暮らす若者の声
このまちで暮らす若者は茅野にどんな想いを持って過ごしているのか、茅野にあったらいいなと思う場所や、あなたの想う茅野の未来、将来の夢などをチノリカサークルの皆さんに伺いました。
出歩いてる人が少なくて寂しい。
道が綺麗になれば出歩く人が増えるかもしれない。

岐阜県出身
ニックネーム:あおちゃん
■ チノリカサークルに入ったきっかけ
大学では、ボランティアサークルに入りたいと思っていてサークル紹介のときに先輩が「チノリカ」の勧誘をしていて、子供が好きなので子どもと一緒に活動できるのが楽しそうだなと思い、入ることに決めました。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
日常的に訪れる場所は、バイトしてるところですね。それ以外はあんまり遊びに行くことはないです。
茅野市には学生が遊ぶ場所が少ない気がして、もうちょっと娯楽施設が増えたらいいなと思ってます。例えば、ボーリングとかカラオケとか、そういうのがあるといいですね。
■ あなたの想う茅野の未来
道がもう少し綺麗になって、自転車とかが走りやすくなればいいなと思っています。
歩道がガタガタで、自転車がパンクした友達もいるので、自転車が走りやすく、道幅も広くて歩きやすい街になればいいなと思っています。
きれいな道があれば、もっと出歩きたくなるんじゃないかなって。
■ 将来の夢や目標
自動車に興味があるので、将来は自動車関連の企業に就職したいです。特に製造の方に携わりたいなと思っています。
安心して帰れる明るい道と、
大学を中心に活気のある街になって欲しい。

愛知県出身
ニックネーム:みやしょう
■ チノリカサークルに入ったきっかけ
特に理由はなかったけど、なんとなく参加してみようと思ったんです。ボランティア活動を通じて、いろんな経験ができるかなと思って。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
茅野の良いところは、空気がきれいで、水道水も美味しいところですね。
愛知と比べると、茅野の水道水は本当に美味しいなと思います。
■ こんなまちだったらいいな
大学近くにはカラオケくらいしかない。茅野市には映画館がないので遠くまで行かないと映画が観られないのが不便ですね。
ボーリングとか映画館とか、娯楽施設がもっと増えたら嬉しいです。
お祭りももっとあったら嬉しい。
■ あなたの想う茅野の未来
物理的にも未来的にも光が少ない!
帰り道が暗いので、もうちょっとひかりが欲しいなと思っています。
せっかく大学があるんだから、若者を中心に活気が溢れるような施設が欲しいです。
■ 将来の夢や目標
航空機のエンジニアになりたいと思っています。
小さい頃から飛行機がどうやって飛んでいるのかすごく興味を持っていて、エンジンで動いていることを知り、じゃあエンジンってどうなっているんだろうと興味を持ちそこからこの分野に進みたいと思うようになりました。
将来的には、航空機のエンジンを設計する仕事をしたいです。
大学院でさらに深い知識を得て、より実践的なスキルを身につけたいと思っています。
県外からなぜ茅野に来たのか、と聞かれないくらい
魅力を発信していける街になればいいな。

福島県出身
ニックネーム:れい
■ チノリカサークルに入ったきっかけ
元々教えるのが好きで小学生に理科を身近に感じてもらえる活動を行っていることを知り、参加しました。。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
東京まで電車1本で行けるし、湖や山があって、自然が豊かで、そばもソースカツ丼もあってそこが地元の福島に似ていて、親近感が湧き、暮らしていけるんじゃないかと思い、長野に来ました。
川の音が聞こえる道があって、そこを通るのが好きですね。
■ こんなまちだったらいいな
体験型スポットがもっと増えたらいいなと思います。たとえば、スポッチャやトランポリンの遊ぶ施設、プールのアスレチックなど、みんなで楽しめる場所があると嬉しいです。そういった場所なら、共通の話題がなくても気軽に誘いやすいかなと思います。
駅周辺に買い物に行くにも、車を持っていないと不便で、バスも最終が6時半なので、それを逃してしまうと帰れなくなってしまい困ってしまうことが多いです。交通の便がもう少し発達するとより暮らしやすいかな。
■ あなたの想う茅野の未来
福島から来ていると、「なんで茅野に来たの?」ってよく聞かれるんですけど、そういう質問がなくなるくらい茅野の魅力が伝わればいいなと思います。
茅野の良さをもっと発信して、みんなが茅野にくることを納得するような街にしていけたらいいな。
■ 将来の夢や目標
社会に貢献できる仕事をして、誰かの笑顔に少しでも関わりたいと思っています。
ふとした時に喜びを感じられる仕事をしたいです。
コミュニケーションは本当に大事だなと感じていて、自分の思いを伝えつつ、相手の考えも尊重できるような人になりたいです。
体を動かせる施設が増えたら嬉しい。
人との交流ができる場が欲しい。

静岡県出身
ニックネーム:なこ
■ 大学で学んでいること
ゲームや情報関係のことが好きで、それを学べる環境があったので理科大に来ました。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
運動公園が好きです。散歩するのが楽しくて、よく行っています。
体を動かすのが好きなので、ボーリングや体を使う施設があれば嬉しいです。
■ あなたの想う茅野の未来
大学に入ってから、人との繋がりをたくさん経験できているので、茅野市でももっと人が集まり交流の場が増えるといいなと思います。
交流できるイベントがあると参加しやすいと思う。
■ 将来の夢や目標
ゲームが好きで、たくさん楽しませてもらったので、今度は自分がゲームを作る側になり、たくさんの人を楽しませたいです。家族にも支えてもらったので、その恩返しもしたいです。
ゲームを作るには技術や知識が必要なので、まずは学校の授業をしっかり受けて、さらに自分で調べて積極的に学んでいます。特にプログラミングに力を入れています。
若者が友達と過ごせる場所があれば、
地域活性に繋がるのではないか

長野県須坂市出身
ニックネーム:やまりく
■ チノリカサークルに入ったきっかけ
企画などをやってみたくて人前でやるイベントを裏方で支えるのが面白そうだなと思って入りました。
せっかくなら部長までやりたかったんです。部長になれば、自分のやりたい企画もどんどん実現できるので、やってよかったと思っています。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
県内だと諏訪湖や立石公園にたまに行きます。でも、茅野で行く場所はカラオケくらいしかないですね。
ボーリングやラウンドワンのような複合施設があると面白いと思います。
もっと多くの人が集まり、色々なことができる施設が増えればいいなと思います。
■ 将来の夢や目標
家電が好きで家電量販店のバイトをしているのですが、そこで接客をやってみてお客さんの要望を聞きながら提案する仕事の面白さに気づき、将来は営業系の仕事でも情報を活かせるような職業があればいいなと思っています。
チノリカサークルの活動でも人の前に立って企画を動かしていく経験をしてみて、とりあえずいろんなことに挑戦してみようと考えています。
娯楽施設が増えて若者が楽しめる街になって欲しい。
茅野市は学生が多いのに、娯楽が少ないなと感じる。

岐阜県出身
ニックネーム:ゆうくん
■ 茅野市でお気に入りの場所や日常的に訪れるスポットはありますか?
蓼科湖にドライブに行くことが多いです。散歩したり、この前やっていた蓼科の花火大会にも行きました。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
茅野以外だと松本や甲府のショッピングモールによく行きます。
ラウンドワンのような施設や、大きなショッピングモールがあれば嬉しいですね。
■ あなたの想う茅野の未来
もっと娯楽施設が増えれば若者も楽しめる街になって、もっと活気が出ると思います。
大学があって学生が多いのに、娯楽が少ないと感じます。
■ 将来の夢や目標
半導体や電気電子系の分野に進みたいと考えています。
半導体にも幅があり、病院の心電図に特化した半導体を作る会社もあるのでいろんな企業を見てみたいです。りたいなと思っています。
大学生を活用したイベントなどがあれば
地域活性に繋がり、もっと活気が出るんじゃないか。

福島県出身
ニックネーム:こうちゃん
■ 大学で学んでいること
姉が高校で科学部に所属していてその全国大会が理科大で行われていてここを知りました。
機械も電気もどっちも学べるところと、茅野の環境が自分に合ってると思い理科大にきました。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
自分は野球のサークルにも入っていて、よく上田に行く時に白樺湖を通るんですが、あの辺りはすごく綺麗だと思います。自然が豊かで落ち着く場所です。
■ こんなまちだったらいいな
居酒屋でバイトしているのですが、バイト終わりの11時過ぎとかになると、その時間帯に開いているお店がないんです。最近、知らないおじちゃんにお酒が買える場所を聞かれて、この近くにはコンビ二がないって答えるしかなかったんですよ。
だから、24時間営業のコンビニが駅近くにあれば助かるし、便利だなと思います。
運動公園でやっている車のレースイベントがあったんですけど、周りでも結構行ってる人がいたのでそういったイベントがあれば、外に出て楽しむ人も増えるんじゃないかなと思います。
大学生って意外と暇な時間が多いので、その時間をうまく活用して町おこし的なイベントをやったら面白いと思います。
特に、工学系の学生が多いので、学んでいることを活かせるようなイベントがあれば、より参加しやすいと思います。
企業さんとかもイベントに来てくれたら、その企業を知るきっかけにもなって就活につながっていいなとおもいます。
■ あなたの想う茅野の未来
歩道や交通の便が改善されれば、もっと住みやすくなると思います。
茅野は自然が豊かなのでそこを生かして子育てしやすい街になればもっと栄えるのではないかと思います。
■ 将来の夢や目標
小さい頃から鉄道に興味があって、車両の製造に関わる仕事をしたいです。
地理が好きで観光業にも興味があり、観光の仕事にも挑戦してみたいです。
自分から様々なことに興味を持って進んで知識をつけていきたいです。います。
学生が専門書などをすぐに買いに行けるような
本屋さんのある街になって欲しい。

岐阜県出身
ニックネーム:しょうたく
■ チノリカサークルに入ったきっかけ
サークルには企画や運営をやるのが好きでイベントの企画も面白いかなと思い入りました。
■ 大学で学んでいること
友達がここに行くってパンフレットもらって、「いいな」と思い、理科大に入りました。
学校では情報系の学科で、プログラミングや、電気系のことを学んでいます。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
車もまだ持ってないので、遠出もできなくて、友達とカラオケとかファミレスに行くことが多いです。
車などの交通手段があれば上の方(蓼科方面)にも行ってみたいです。
■ こんなまちだったらいいな
やっぱり交通の手段が限られているし、大学もあるのでマンガや参考書を気軽に見に行ける大きめの本屋さんがあるといいなと思います。
■ あなたの想う茅野の未来
住みやすい街になってほしいです。
道が悪く、2回くらいパンクしてしまったこともあるので、そんなところが改善されると嬉しいです。
■ 将来の夢や目標
最近授業で学んだCGやグラフィックが面白くて、そういう道もいいなと思いました。
将来の夢はまだ明確に決まっていないけれど、自分の進みたい方向を定めたいです。
今後の活動については、サークルで後輩を育てる立場になったので、教える力をつけていきたいです。バイトでも教える立場なので、そのスキルを高めていけたらいいなと思っています。
出歩いてる人が少なくて寂しい。
道が綺麗になれば出歩く人が増えるかもしれない。

鹿児島県出身
ニックネーム:のってぃ
■ チノリカサークルに入ったきっかけ
サークルには企画や運営をやるのが好きでイベントの企画も面白いかなと思い入りました。
地元の人たちともっと関わりたかったからです。自分が育った地元が大好きで、だからこそ茅野の人たちともたくさん交流したいと思っています。
■ 大学で学んでいること
元々、工学にも、発展途上国の支援に興味があり、そこで発展途上国のために飛ばされた「希望」という衛星を知り、衛星を学べば工学も学べて、発展途上の支援もできるし、宇宙ってなったらもう謎いっぱいで、こんなに面白いことを一気に学べるんだと思って。理科大では宇宙系の研究をされている先生や衛生の材料のカーボンナノチューブについての研究をしている先生もいてとても条件が揃っていたのでここに決めました。
■ 茅野のすきなところ・よく行く場所
茅野ではないのですが諏訪湖を見て故郷を思い出しています。
まだ交通手段がなく、遠くには行けないのですが、蓼科の方に行ってみたいです。
■ こんなまちだったらいいな
自分自身まだ茅野に来て1年も経っていないので、どんな施設やイベントがあるのかわからないのでまず知るところから始めたいです。
周りの友達は市外で遊ぶことが多いというので、茅野にも若い人から高齢者まで楽しめる施設があればいいなと思います。
■ あなたの想う茅野の未来
鹿児島から来た私にとっては、夏の涼しさが本当に快適で、その過ごしやすさをみんなに知ってもらいたいです。茅野の魅力をもっと伝えて、長野県の良さを知ってもらいたいです。
■ 将来の夢や目標
まだ詳しくは決まっていませんが、衛生に関わる仕事につけたらなと思っています。
大学院にいくことも考えています。
公立諏訪東京理科大学サークル「チノリカ」
公立諏訪東京理科大学の学生サークル。
2023年に発足し、現在部員は約70名。
サークル内にはコア、企画、デザイン、装飾の班があり、イベントごとに活動をしている。


弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!
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今回この企画にご協力いただきました、公立諏訪東京理科大学の学生の皆様、誠にありがとうございました。また、この企画を立案し、形にしてくれたクリエイティブチームにも感謝です!
この企画を通じて、公立諏訪東京理科大学がこの地域に存在することの重要性を改めて実感しました。そして何よりも、全国から集まった学生の皆さんから、この地域について抱いている思いや将来像を聞くことができ、大変意義深い時間となりました。大学の存在は、行政や地域にとって大きな価値があるものの、まだまだその可能性を十分に活かしきれていないのではないかと感じました…
弊社の飲食店にも学生さんが何人か在籍していますが、地域づくりについて深く話し合うことがなかったことを改めて恥ずかしく思います。今回のインタビューを通じて、学生たちが茅野市に対して抱いている愛着や「もっとこんな街にしたい」という前向きな想いを伺えたことが非常に嬉しい新たな発見となりました!
私自身、学生時代にアルバイト先で地域の方々と触れ合い、大人としての成長を実感した経験があります。学生にとって大学時代の数年間は、人生の中でも特に大切な時間だと思います。この地域で過ごす学生たちの時間がさらに充実するように、地域住民と学生が気軽に交流できる場や機会を増やしていかなければならないと強く感じました。
現在の学生たちはお酒を飲む機会が少ないようですが(笑)、それに代わる形で語り合ったり、遊んだり、時にはお酒を楽しんだり…と、様々な形でコミュニケーションできる場を作っていきたいと思います。
学生の皆さんの未来に幸あれ!
