人と人とをつなぐ。移住へのステップを全力サポート

[VOL.25]
SUN SMILE 代表 | 髙橋 幸二さん

TEXT BY TANAKA YUKIKO


シェアハウスやゲストハウスを運営する「SUN SMILE」代表の髙橋幸二さんは、2020年下諏訪町の地域おこし協力隊として諏訪にやってきた。任期中は移住促進などに尽力し、2023年には下諏訪町議に出馬し当選。さらに昨年茅野駅近くにシェアハウス&ゲストハウス「fumotonoakari ~麓の灯~」をオープンした。諏訪に来て4年、活躍の場を広げ続ける髙橋さんの目線の先にあるものを伺った。


一目惚れからの移住、そして移住促進事業へ

2020年に下諏訪町の地域おこし協力隊としてやってきて、3年間移住促進と空き家対策などを担当していました。もともとツーリングなんかで来ていたので、この辺りが好きだったんです。その後「地域おこし協力隊」という仕事があることを知って、これはいいと思っていくつか視察に行きました。その中の一つが下諏訪町だったんです。来たその日にここだ! と思いましたね。車で諏訪湖に辿り着いたら、ちょうど朝日がばーんと出てきたところで、その後に会った下諏訪町役場の人の対応がすごく良くて、ご飯食べにいけばご飯もおいしくて、諏訪大社があって温泉もあって、宿場町の雰囲気が残っていて。本当に一目惚れっていう感じでした。
協力隊の任期中に感じたのは、シェアハウスの需要が多いなということでした。特に単身女性からの問い合わせが多かった。移住の時にネックになることは、仕事のこととか初期投資のことですから、シェアハウスなら敷金礼金、そして家具家電といった初期投資も抑えられるんだな、と気づいたんです。それならシェアハウスを作って、まずは関係人口として住んでもらえたらと考えたんです。自分自身、移住前は不動産の営業をやっていたこともあり、協力隊の移住促進事業のおかげで6市町村のつながりもあったので、そこから定住に向けての相談にも乗れるのではと考えました。

ご縁がつないだシェアハウス

最初は当然下諏訪でやろうと思っていたんですが、なかなかいい物件がなかったんです。茅野のこの物件は、たまたま友人が見つけてくれました。大きく諏訪圏という意味では好きなエリアでしたし、会ってみたら大家さんもいい方で、そこからはトントンと話が進んで、2023年11月11日にシェアハウスを、今年4月3日にはゲストハウスをオープンすることができました。
シェアハウスは満室で、ゲストハウスのメインターゲットは山登りの前泊などで来られる方です。シェアハウスとして住んでいる人もいるんで、ゲストハウス特有のわちゃわちゃしてる雰囲気というよりは落ち着いて過ごせるような雰囲気を大切にしています。

地域と人の未来を構築し、困っている人を助けたい

人と人とをつなげるのがぼくの役目だと思っていて、移住してきた仲間との定期的なご飯会などを開催しています。生活するには人とのつながりって大切ですし、ぼく自身こちらに来たときは友達もいなくて、本当に寂しかった。そういう寂しさや都会の生活スタイルとは違う不安もわかるので、そういうところをサポートできたらと思っています。

いずれは6市町村に1つずつはシェアハウスを持って、諏訪エリア全体の移住を底上げをしたいんです。移住に興味のある人には、ぜひぼくを踏み台にしてもらいたい。6市町村それぞれにカラーがあるので、その中からじっくり合う街を見つけてもらいたいです。

今後は、下諏訪で子どもの居場所事業も始めようと思って作っています。将来的にはそこで不登校支援をやりたいなと思ってるんです。困っている人に少しでも手を差し伸べることができればと思っているので、まずは居場所を作って、そこでまたいろんな人と知り合いたい。必要な人やものとは自然と出会いが生まれると思っています。その波が来るまで足掻かずに準備はしておく。波が来たらチャンスを逃さないように全力ダッシュで、人のためにできることはすべてやりたいと思っています。

I N F O R M A T I O N

share house & stay

fumotonoakari ~麓の灯~
〒391‐0001
長野県茅野市ちの3063‐3 

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“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

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