2022年は本で成長!?企業における本の可能性

JACKSON IMAZINE REPORT Vol.22

弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!

TEXT BY  KITAHARA JACKSON YU


 2022年もあっという間に一か月が経過してしまいました。昨年末には長野県内のコロナ感染者も0人が続き、これでコロナもついに収束か…と思っていたのもつかの間…年明けとともに爆発的に感染者が増え、すごい勢いで第6波が襲ってきてしまいました。今回の第6波は“経済を止めない”という政府の意思表示もあり、完全なるウィズコロナ・ポストコロナに入ったことを感じております。(1月20日現在)
 さて皆さんは2022年どんな1年にしていこうとお考えでしょうか。私は青年会議所理事長としての2022年が始まり、会社経営のみならず、地元のまちづくりを真剣に考えていく1年となりそうです。そのため、会社にいる時間も今までよりも少なくなってしまいそうです。今後プロジェクト一つ一つを確実に進めていくためにも、今まで以上に社内のチームワーク力を向上させ、社員の力を存分に発揮してもらい、エンパワメントし、より強いチームワークでクリエイティブな発想ができる集団の会社“イマージ”にしていきたいと考えております。
 昨年からはスタッフ一人一人の成長を“裏”テーマにし、部長メンバーとどうやっていったらスタッフに成長してもらえるかを考え、月1回の研修を設けて来ました。そして長期連休(ゴールデンウィーク・お盆など)の際にはスタッフに宿題を出し、休み明けの朝礼にて発表してもらうということも行なってきました。先日の年末年始の休みで提示した宿題“本・読書”の試みがとても面白く、効果も大いにありそうなので、今月のレポートではその試みについて共有させていただきたいと思います。

 皆さん、普段から“本”は読んでいますか?! 私はここ数年、意識的に本を読むようにしています。というのも、私が尊敬する地元の経営者の先輩方、こぞって皆さんが本を読み、本から知識を得て、実際に経営を生かしているというのを間近で見させていただいてきたからです。初めは諸先輩方がオススメしてくれる本や、ブランディングやマーケティングのお仲間が出版される本を読んでいましたが、最近では自分が気になるテーマや、日々感じている課題を解決するための“ヒント”や“答え”を本に求めるようになり、気になる本に出会うとすぐにAmazonでポチッとしてしまいます。ついつい買うだけ買って満足してしまい、未だに手がついてない本も何冊も? 何十冊も? ありますが、今のところ、月に3〜4冊は読み進めています。

今回のイマージの宿題

 今回出したお題が「仕事に役立ちそうな本を読んで、一人ずつ3分〜5分の時間で全スタッフの前でプレゼンしてもらう」という宿題です。まずは自分の課題や想っていることを自分自身で今一度考えてもらうためにも、本屋さんに行き“自腹”で本を購入してもらいました。 本のセレクトに関しては、今後の自分の仕事に活かせそうな本を選んでもらい、休みの期間中に読みきってもらいます。最後に要約や感想を記入してA4の紙にまとめ、休み明けに持ち寄るといった内容です。 ここで私が意識した点がいくつかありましたので以下でご紹介します。

1. 本屋さんで本を選ぶ

 まずは本屋さんに自ら足を運んでもらい、自分に関連しそうなジャンルのコーナーで本を選んでもらいました。こうすることで普段、自分の悩みや課題に向き合う時間がない人でも、様々なタイトルの本の前に立ってもらい、表紙や帯を見ながら、強制的に自分の今現在の課題や悩み、またはこれからの展望や戦略などを改めて考え、感じてもらえればと思い、このように企画しました。実際に30名弱のスタッフがそれぞれバラバラの本を選んできてくれました。 マーケティング関連や、マネージメント、自己啓発、事業戦略、コミュニケーション、地域の歴史、デザイン論、お金の本などなど、人それぞれに今直面している考えや興味が、本自体に出てきたのは大変興味深かったです。

2. 自腹で購入する

 今回のような課題に関しては会社で出す宿題なので、会社経費で本を購入してもらってもいいとは思ったのですが、今回の宿題の狙いとしては個人個人の成長です。個々が自分と向き合い、自分自身の人生の肥やしにしてもらうためにも、自分のお金で買う必要があると思います。会社の役割というものは様々あると思いますが、その中でも大きな部分を占めるのが、人を成長させていく機能だと考えています。会社にやらされている、押し付けられているという考えにならないためにも、あくまでも自分のために、そして人生の中で社会人として、自分自身の成長を感じてもらうためにも自腹で購入してもらうようにしました。

3. 要約&感想文を書く

 読み終わったところで、A4の用紙にそれぞれの思い思いのデザインで要約・感想、そしてそれを受けての2022年の目標を記入してもらいました。読書感想文なんて小学校以来なんて言う言葉も聞こえてきましたが、確かに大きくなるにつれ、読んだ本の感想文を“文字”でアウトプットするという経験はあまりないですよね…。自分自身も読んだ本をまとめ上げるなんていう作業は今までしたことなく、自分で本の内容をアウトプットすることで、その本の内容の理解度、腹落ち度が深くなるように感じました。

4. 共有することで一度に色々な情報が取れる

 年始の朝礼にて一人3分から5分程度で全員の前でプレゼンをしてもらいました。会社で取り組んでみて思いがけない産物だったのは、一度に30冊の内容をある程度把握できるということです。そして内容も多岐にわたるジャンルの内容で、本の要約はスタッフそれぞれの独自の視点になってしまいますが、一度に多くの本の情報を見聞きすることができました。自分の読み込んだ一冊に加えて20数冊の本を把握できると言う大きなメリットがありました。



 今まで様々な宿題や課題を提示し、全員の前で共有するということは何度も行ってきましたが、今回のように“本”を中心とした課題はとても有意義で、全員の肥やしになるプロジェクトだったと思います。そしてこの一連のプロジェクトで、改めて本の力を感じることができました。また、本に対してのイメージも以下の事項のようにさらに自分なりに明確になり、今後も本を頼っていくべきだと思っています。
1. 本は知識教養の宝庫
2. 本を読みながら自分と向き合える
3. 本を読むことで想像力も豊かになる
4. 何よりもコスパが最強

といったさまざまなメリットを再確認でき、今後に向けても企業において本の積極的な導入が必要だなと感じています。 

本の価値

 最近では本はあらゆるところで活躍し、様々なところで本の価値が見直されています。 弊社のお客さまである蓼科親湯温泉様は“本”をコンセプトにしたホテルにリブランディングされました。歴史上、岩波文庫やみすず書房、さまざまな文人・作家との関わりがある土地や旅館をというものを生かし、三万冊の蔵書をワインやウイスキーを片手にゆっくりと寛げる“Library Lounge”がブランドの核になっています。また弊社も運営で関わらせていただいている茅野駅前ベルビアのコワーキングスペース WLY(ワークラボ八ヶ岳)では一般社団法人まちライブラリーさんが企画された、駅前のライブラリースペース“まちライブラリー”も大変好評です。コンセプトは『本の力で町を元気に』。
 本がある空間は、ただ単に本を借りる・買う・読むといった空間だけでなく、本をきっかけにしたコミュニケーションの創出も目的としています。また弊社のベーカリーカフェ“オクテット”にも本棚をしっかりと儲け2000冊ほどのあらゆるジャンルの本を置いています。パンと珈琲の時間に“本”を加えることで、よりゆっくりとした時間を過ごしていただき、本に没頭してもらうことで、各自の思い思いの時間を大切に過ごしてもらえればと考えています。

蓼科親湯温泉 Library Lounge
まちライブラリー

数年前から最注目されている“本”

 私が尊敬してやまない経営者の方々を頭の中で上げていっても、やはり全員が全員しっかりと本を読んでいる人たちです。また、日本において活躍している方々も、日頃から本を読んでいる人が圧倒的だと聞きます。人生の成功の秘訣は“本”だったりして…。
よく“何事も真似事から”と言いますが、本を暮らしや学びにぜひ導入してみてはいかがでしょうか。私も今まで以上に本と関わる時間を増やし、より自分の知識や知恵の根源にしていこうと思っています。



A T O G A K I ( あ と が き )

本の読み方も多様化してきているんです。
最近ではITの発展によって、本の在り方、読み方が多様化してきています。KindleやReaderやBookLive!などのタブレット端末で手軽にどこにでも持ち歩ける電子書籍をはじめとして、Amazon – Audible (オーディブル)という、本を読み上げてくれるサービス“オーディオブック”も注目されています。実は私もこのサービスを使っていますが、ビジネス書から小説まで幅広く取り揃えられていて、プロのナレーターや声優さんたちが読み上げてくれるので(たまにやりすぎな読み方も気になる…)移動時間などを有効に活用させてもらっています。読むではなく「聴く」ことで気軽に知識が得られています。また速読術やフォトリーディング(写真を撮るように本の情報を脳に送り込む速読術)瞬読(右脳で読み左脳で書き出す新速読)など、本をいかに効率的に読むかというスキル・ノウハウもたくさんあります。ご自身に合った読書術を見つけ、本に没頭してみてはいかがでしょうか。

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>“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

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