[JACKSON IMAZINE REPORT Vol.29]
弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友(通称:ジャクソン)が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです!
TEXT BY KITAHARA JACKSON YU
REPORT
コロナも落ち着いてきたので、先日社員数名で東京の店舗視察ツアーに行ってきました。私自身もしっかり街を歩くのは久しぶりで、街の進化に驚くことばかりでしたが、立ち並ぶお店を私なりの観点で見ていくと“いいお店”と“いまいちのお店”の二つに分けることができました。新しくできたお店は、基本的にはどのお店もそれなりにかっこよく、あらかたセンス良く作られているなぁという感想ですが、中にはただかっこよく、ただセンス良く作られているだけのお店も多いように感じてしまいました。そのようなお店はコンセプトという概念がすっかり抜けてしまっているのではないでしょうか。
弊社イマージは商業施設の空間デザイン、建築業を得意とした企業ですが、何をするにもコンセプトをめちゃくちゃ大切にしています。
その“コンセプト”は私たちの得意なブランディングではブランドアイデンティティという言葉で表します。なぜブランドアイデンティティを大切にするのか。それは空間デザインやグラフィックデザインなど、その施設における表現の背骨になるからなのです。 私の所属しているブランドマネージャー認定協会では、ブランドアイデンティティは「こう思われたい」という顧客から見た。
コンセプトがあることで
全てに一貫性が生まれる
まず、社内にグラフィックデザイナーが存在する建設業者はなかなかいないのではないでしょうか。普通は建物のデザインは建設屋さん、チラシのデザインは広告会社というパターンがとても多いです。しかし、空間とグラフィックのデザインを別々の企業で行なってしまうと、デザインに一貫性が生まれなくなってしまうことがよくあるのです。発注頂くクライアント様のセンスやリーダーシップで上手くまとまることももちろんありますが、ちぐはぐになってしまうことが多くあります。例えば内装デザインは優しい雰囲気なのに、名刺やチラシはなぜか少し無機質……など。そこでイメージが変わってしまうと、お客様としても受け取り方が分からなくなってしまうのです。弊社としては建物を作るのではなく、 繁盛するシステムを作ることを目的としていて、建物自体はそのシステムの一部だと捉えています。そのため、コンセプトの設計、店舗デザイン、グラフィックデザインを一貫して請け負わせていただくプロジェクトが多くなってきています。
コンセプトがあることでストーリーが見える
コンセプトとは、そのお店に込めた様々な想いをぎゅっと凝縮し、一言にまとめ上げたワードです。ということは、お客様はそのワード自体を感じ取り、そこから因数分解していくことで全体の世界観を感じ取りやすくなっていくのです。
また、お客様と良い関係を構築していくためには共感しやすいストーリーが重要です。お店を始めた背景や想いが、ストーリーとして見えてくることで、そのストーリーに共感する人たちが集まってくるのです。
コンセプトがあることで
存在意義と意思がはっきり伝わる
コンセプトとは、そのお店に込めた様々な想いをぎゅっと凝縮し、一言にまとめ上げたワードです。ということは、お客様はそのワード自体を感じ取り、そこから因数分解していくことで全体の世界観を感じ取りやすくなっていくのです。
また、お客様と良い関係を構築していくためには共感しやすいストーリーが重要です。お店を始めた背景や想いが、ストーリーとして見えてくることで、そのストーリーに共感する人たちが集まってくるのです。
想いをベースに“戦略”“社会的存在意義”を
考えたコンセプトの設計
ただ思いを一言にまとめただけでは、コンセプトとは言えません。コンセプトを作ったら勝てるわけではなく、勝てるコンセプトを作ってこそ繁盛店になると思います。
そのためには競合店や時代背景もしっかりと鑑み、さらに社会的な存在意義をプラスすることで、今の時代に求められたより長く続くコンセプトになると考えています。
お店や施設において、箱自体のコンセプトも大切ではありますが、まずは商品やサービスのコンセプトメイクから始めてみてはいかがでしょうか。