長年見続けたその夢の中にいられるしあわせ
焙煎したてのコーヒーの味と香りを届けたい

IMA-ZINE INTERVIEW VOL.30

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。

珈琲焙煎るぴなす
オーナー 藤森 俊行
Toshiyuki Fujimori

INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU   TEXT BY TANAKA YUKIKO


今回お邪魔するのは2022年6月に諏訪市豊田にオープンした「珈琲焙煎るぴなす」さんです。最新式の焙煎機を導入しての豆の販売はもちろん、店内では日替わりコーヒーを楽しめ早くも愛されるお店になっているようです。ショップ開店に至る経緯やコーヒーへの思いをオーナーの藤森俊行さんに伺いました。


北原ジャクソン友(以下、北原):今日はよろしくお願いいたします。オープンしてどのくらい経ちますか?

藤森俊行さん(以下:藤森):10月でオープンして5ヶ月目ですね。これまではずっと大手メーカーの会社員として働いていましたが、47歳で独立しました。若い頃からコーヒーが好きで、漠然とコーヒーの仕事をしたいなという話は夫婦ではしていたんですけれど、会社もなかなか辞められず踏み切れないでいました。でもあるときスペシャリティコーヒーというのを飲んで、こういうコーヒーを提供するお店をやりたいという思いが強くなったんです。会社の方もタイミングよく辞められたので、開店することになりました。

北原:コーヒーの魅力とは?

藤森コーヒーって奥が深くて、やればやるほど突き詰めるのは本当に難しいと思っているところです。生産国、生産農園、品種、製法、焙煎方法、ブレンド、これらが少しずつ違うだけで、香りや味が変わってきます。焙煎の仕方だけをみても、粉の具合、温度、いろいろな条件で味が変わってくるので、組み合わせは無限大なんです。

そのなかでもスペシャリティっていうのは一般的な味の評価だけではなく、生産する環境も含めて評価されたコーヒーです。豆のブランドは産出国や地域によって分けられるのが一般的ですが、同じエリアでも農園ごとにスペシャリティかどうかが変わってくるんです。これを初めて飲んだときにとても感動して、これを仕事にしたいと思いました。うちで扱っている豆はすべてスペシャリティ。それを注文を受けてから焙煎しますので焙煎したてをお渡しすることができるんです。

今ご近所の方はもちろん、県外からきてくださるお客さまも多くて驚いているんですが、100gくらいずつ色々な種類の豆を買っていってくださる方が多いのがうれしいですね。お気に入りを飲むのももちろんいいんですが、焙煎したては香りも違いますからいろいろ試してほしいです。うちのお店で豆をお渡しする袋はバルブが付いていて酸化しにくい構造になっているので、他の容器に移さずこのまま保管してもらえれば1ヶ月くらいは風味が落ちず楽しんでいただけます。

開店を後押しした
最新式焙煎機との出会い

北原:この焙煎機がまたすごいですね。

藤森お店を開きたいと思ったきっかけはスペシャリティでしたが、実際にお店を開ける!と思えたのはこの焙煎機に出会ったからなんです。最新式で焙煎技術が細かくプログラミングされているといった機能的な部分はもちろんですが、この本体が透明になっていて豆が焙煎されているところが見えるこの構造を見たときに、これは目玉になる!と。大きな商売にするつもりはありませんでしたが、夫婦でやるならある程度しっかりやらないと、とは考えていたところでもありました。実際長野県内でこの焙煎機を導入しているのはうちだけで、お客様も興味深そうに見ていってくれますし、8〜9割の方が写真や動画に撮っていかれますね。
コーヒーの味はもちろん、お客さんに喜んでもらうのが一番ですよね。その点イマージさんにお願いしたこの建物も、外から見てかわいいお店があると気になって入ってきたと言ってくれる人も結構いるんですよ。ありがとうございます。

達成した夢のその先へ

北原:今後の展望は?

藤森今がもう夢が叶っている状態なんですよね。細かいところでは、今ティラミスをお出ししていて喜んでいただけているので、フードやスイーツももう少し増やしたいなとか、キッチンカーやネット通販なんかもやっていけたらなと考えていることはあります。でもまずはこのお店で常連さんについて頂けるよう、豆の種類ももうすこし増やしていきたいと思っています。

北原:起業や開業、今迷っている人がいたらどんな声をかけたいですか?

藤森やらなくて後悔するのが嫌だったんです。自分でやるプレッシャーはありますけど、会社員時代とは違ってストレスがありません。やりたいようにできるっていったら語弊がありますけど、何かやりたいと思うことがあって、いけると思っているなら絶対やった方がいいと思います。

I N F O R M A T I O N

珈琲焙煎るぴなす
〒392-0131
長野県諏訪市湖南3865-2
tel.050-8883-8510

>“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

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