長く安定して使えるシステムを。時代の激流を乗り越えて支持される企業のマインド

IMA-ZINE INTERVIEW VOL.51

元気なまちで、今(いま)を生きる、元気な人(じん)にインタビューするコーナー。

株式会社サンセイコンピュータシステム 代表取締役社長
原田 英寿
Hidetoshi Harada

INTRVIEW WITH KITAHARA JACKSON YU   TEXT BY TANAKA YUKIKO


下諏訪町に本社を置くサンセイコンピュータシステムは、昭和63年に創業。企業の課題を解決するためのシステム開発を手掛けてきた。なかでも平成6年に完成した、見積りや受発注、仕入、販売・在庫から工程まで、一連の業務を管理できる「Business Linkシリーズ」は、現在も製造業を中心とした多くの企業で利用されている。ITを取り巻く状況が目まぐるしく移り変わる中で、一つの製品が長く愛用される秘密を聞いてみた。


未来へつながる選択と仕事

北原ジャクソン友[以下、北原]:サンセイコンピュータシステムさんはいつ創業されたんですか?

原田英寿さん[以下、原田]:創業は昭和63年、26歳の時です。ソフトウェアのことは高校時代から趣味でやっていて、高校を卒業して地元の会社に就職しました。下諏訪で製造業をやっている叔父がいたんですが、新しい分野で事業をやりたいということで、私も一緒にやりましょうということになったんです。叔父が社長で私が専務。それだけの人員で始めました。システム開発の仕事はソフトウェアを開発して売っていくという仕事です。
ちょっと専門的な話になるんですけど、うちではC++っていうプログラミング言語で作っているんですよ。なぜかというと、マイクロソフトが自社の製品をその言語で作っていたんです。プログラミング言語って流行ったり廃れたりがあって、あれだけの会社が自社の製品を作るのに使うってことは、その言語は無くならない。
それとWindowsのバージョンって変わっていくじゃないですか。その際プログラムも影響を受けるんです。そういう意味ではマイクロソフト社が開発している言語を使っていれば、そういう変化に対応しやすく、影響を最小限にできる。難易度が高くてもC++を使ったことが長続きした要因の一つであるし、お客様に選んでいただけた理由の一つでもあるかなと思っています。
今のメインは新しいソフトを開発しているというより、当社の「ビジネスリンク」の次のバージョン、次の機能の開発をしてどんどんお客さんの要望に応えていけるようにしているという感じです。

地理的距離はハードルではない

北原:なぜ本社から離れた富士見にサテライトオフィスを作ったんでしょうか。

原田:一つには本社が手狭になってきて広げたいと考えていたこと。それから会社の将来を考えた時に、当然人員の確保も大切になってくるので、選ばれる会社であるためには働く環境も大事になってくると思ったからです。私たちの仕事は集中したり、創造力を働かせたりというのが重要なので、職場環境に変化をつけられることも大事かなと思いました。
現在は使いたい日時を自分で予約して、その日時に仕事を持ってきてやっています。うちの場合はセキュリティの国際規格ISO27001っていうのを取っていまして、自由にどこでも仕事ができるってわけではないんです。でもここならば社内のネットワークが使えるのでそうした制約もありません。本社とは全く違う雰囲気に、「集中できて仕事が進んだ」とか、「鳥の鳴き声が聞こえて気持ちいい」といった声が聞かれます。

人を大切に、人から選ばれる会社に

北原:原田社長が大切にしていることは何ですか?

原田:創業から思っていることですけど、人は大事だなと思いますね。やっぱり人で成り立っている。色々な企業がある中でうちを選んできてくれて、考え方を理解してくれて、お客さんともいい関係を築いて、業績につなげてきてくれた。ですから会社としては、そういう人たちが働きやすい環境を揃えていきたいと思っています。
東京の大手IT企業のいくつかを見に行ったことがあるんですが、もれなく大きなビルの中に緑をたくさん取り入れていたんですよ。でも長野県ならばそもそも緑はたくさんあるのだから、なるべく先進的なオフィスを用意しておくことで、都会から来た人、都会から帰ってきた人でもここで仕事ができるというイメージにつながりやすいかなと思いました。ここは高速のICも近いですし、今後リニアができれば、東京も名古屋もより近くなりますからね。地方のデメリットは減っていって、環境がいいところが求められるんじゃないかと思います。

北原:この先の展望を聞かせてください。

原田:今の技術やお客さんを次の世代につないでいって、お客さんの役に立つ仕事を継続的にやっていきたいですね。今までがんばってやってきてくれた人たちと、それを継承していく人が入ってくる。それを理想としています。

I N F O R M A T I O N

株式会社サンセイコンピュータシステム
富士見サテライトオフィス

〒399-0211
長野県諏訪郡富士見町富士見1586-1

>“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

“いま”を生きる人へ。“いま”の生きた情報を。

生きているといろんなことがある。
嬉しかったり。悲しかったり。
失恋の夜が明けたかと思えば、ひとめ惚れの朝が来たり。
成功したあとには、 失敗ばかりの日々が続いたり。
あんなに前向きだった気分も、
ふとした拍子にやんなっちゃったり。

いつだってぼくらは、
泣いて笑って、走って転んで汗まみれ。

でも、そのたんび、
いまより良くするもっと冴えたやり方。
いまから始まるバラ色の近未来。
いましか望めない遠い風景。
考えて、思いえがいて、考えて。

考えることは生きること。ぼくらはいまを考える。
そう、ぼくらは“いまを生きる人”なんだ。

そんな、イマジンたちに贈ります。

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