［JACKSON IMAZINE REPORT Vol.27］
弊社、代表取締役社長 北原ジャクソン友（通称：ジャクソン）が日頃から感じる様々な出来事や、数多くのセミナーを参加して感じたことなど、ワクワクする情報を毎月皆さんにシェアしていくコーナーです！
TEXT BY KITAHARA JACKSON YU
コロナ禍に突入し、3回目の夏を迎えました。
今年こそは! いつものような“夏”らしい“夏”を迎えられると思い、業務においても、青年会議所活動においても、プライベートにおいても…様々な計画を立て、コロナの閉塞感からの脱却を考えていた矢先の第７波に突入…。
メディアでは連日、過去最高という文字が踊っていますが、その文字を見るたびにこれからの日本におけるメディアや情報のあり方について、とても心配になってしまいます。とはいっても、今回こそは今までのような制限をかけて止めるのではなく、ウィズコロナの考え方でなんとか切り抜けたいですね!
先日は私が所属している青年会議所の「サマーコンファレンス2022」と言うフォーラムに参加してきました。 毎年横浜の地で開催されるサマーコンファレンスには、ビジネスや教育、道徳などなど様々な先駆者が毎回登場する、とても有意義なセミナーショーケースです。
今年私が注目したフォーラムは、 青年会議所の会頭と岸田内閣総理大臣の対談です。内容としては日本青年会議所の総意で政府に政策提言を行うという内容です。その提言内容がとても面白く、青年会議所メンバー以外の方にも是非知って頂きたい内容だったので、今月のレポートで共有させていただきます。
企業による「分配」は単なるコストではなく、未来の成長へ向けた「投資」
提言書の冒頭には、企業が行う様々な分配は決して綺麗事のために行うのではなく、企業の適正な利潤追求の手段として戦略的に行われるべき、だとまとめられていました。江戸時代に活躍した近江商人の教えの“三方よし”（売り手・買い手・ 世間）を、“八方よし”（従業員・取引先・ 地域・顧客・株主・社会・国・経営者）にバージョンアップさせていこう! という内容です。この考え方は、岸田総理が掲げる“新しい資本主義”という経済政策にも合致しているので、よりこれからの時代には必要とされる考えになるのではないでしょうか。
そのためにも、色濃く残る“株主のためのビジネス”から、より“ステークホルダーを大切にしていくビジネス”に変化していくことが大切ですね。そしてそのステークホルダーをより大切にしていくために、日本青年会議所として以下の事項を政府に提言しました。
1. 企業成長につながる新たなチャレンジを生み出すための“人への投資”
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◎人への投資を促すウェルビーイング経営の普及・促進・支援
◎新たなチャレンジに取り組む人材確保のための経営者・幹部人材教育支援の強化
◎事業再構築補助金を中小企業の再起に向けたチャレンジ支援へ転換
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2.ソーシャルマインドの普及を通じた社会の価値観変革
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◎ソーシャルビジネスに取り組む法人への支援と社会課題解決への機運の拡大
◎地域金融機関によるソーシャルマインドの醸成
◎企業の非財務情報の可視化と取り組みを行う企業の評価、顕彰
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青年会議所メンバーの多くは地方地域において中小企業を営む企業の代表です。全国で約3万人を超える青年会議所メンバーが日頃悩み考え思っていることを、グッとまとめて作り上げられたこの提言書は、私もとても納得できる内容でした。
ビジネスをただ単に売り買いで利益を出し、生活を成り立たせるための道具として考えるのではなく、地域を支え、地域に貢献していくことでこそビジネスは成立します。地域の課題を解決し、自分たちが住んでいるまちを構成していくためのキーファクターになっていくことが、これからのビジネスのど真ん中に在るべき考えだと改めて思いました。
三方よしから八方よしへのバージョンアップで、これからの新しい資本主義の時代に突入していきましょう!!